《紙ジャケ》ビリー・プレストン、メイシオ・ウッズ、ベティ・エヴェレット&ジェリー・バトラー、リトル・リチャード《Papersleeve》
ビリー・プレストン/ファンキー・ソウル・オルガン(紙ジャケット仕様)
ビリー・プレストン/プレイズ・モータウン・ヒッツ&モア(紙ジャケット仕様)
メイシオ・ウッズ/ゴスペル・オルガン・ジーニアス~アメイジング・グレイスを弾く(紙ジャケット仕様)
ベティ・エヴェレット&ジェリー・バトラー/デリシャス・トゥギャザー(紙ジャケット仕様)
リトル・リチャード/リトル・リチャード・イズ・バック(紙ジャケット仕様)





■ビリー・プレストンのVee-Jay期2作が紙ジャケに
Pヴァイン/ブルース・インターアクションズ提供。痛ましい訃報を受けて発表されることになったビリー・プレストンの初期Vee-Jay Records作品が紙ジャケ化。他アーティストの作品3枚も同時発売。24ビット紙ジャケ、リマスター仕様。価格は5タイトル何れも¥2,200円(税込み)。
2006/6/6に亡くなったビリー・プレストン(1946年テキサス州ヒューストン出身でカリフォルニア州ロサンゼルス育ち)の訃報は本当に残念なことでした。「5番目のビートルズ(或いは7番目のビートルズ)」、そしてローリング・ストーンズのセッションにも参加したビリー・プレストンの存在は、全てのブリティッシュ・ロック・ファンにとって大きな存在だった筈です。黒人音楽家でありながら白人音楽家とも数々の重要なセッションを展開してきた名バイ・プレーヤー。ビートルズとの出会いはリトル・リチャードやレイ・チャールズのバック・バンドのメンバーをしていたことから。ジョージ・ハリスンの積極的なアプローチによってアップルに移籍してからのビリーの行動はビートルズ・ファンなら周知の事実。
アップル時代には「That's The Way God Planned It」「Encouraging Words」といった名作アルバムを発表しているが、今回の紙ジャケは彼がまだリトル・リチャードやレイ・チャールズのバック・バンドの一員として活動していた時代の1960年代前半に発表されたグルーヴィーなソロ作品が対象。インスト作品「The Most Exciting Organ Ever」とカバー曲中心の「Early Hits Of 1965」の2枚です。この時点でビートルズの「Eight Days A Week」をカバーしている当り、なにか因縁めいたものを感じる。



メイシオ・ウッズ(Maceo Woods)は1932年米イリノイ州シカゴ出身のゴスペル歌手。1970年代にStax/Voltから作品を発表していたメイシオ・ウッズだが、今回は彼がVee-Jay Recordsに身を置いていた20代の頃の作品だそうです。「Lord Will Make A Way」はタイトルからしてピュアなゴスペル作品として仕上がっているそうです。「Delicious Together」はベティ・エヴェレット&ジェリー・バトラーの1964年作品。当時のVee-Jay Records所属の看板アーティスト同士のデュエット・アルバムだそうです。ブラック・アルバムでありながら「Delicious Together」は当時ポップ・チャートにもランク・インを果たした。
1986年にロックの殿堂入りを果たしたリトル・リチャード(Little Richard、1932年ジョージア州出身)、こちらはビートルズ・ファンにはお馴染みの名前。全盛期は1950年代の中~後期。「Tutti Frutti」「Long Tall Sally」「Good golly Miss Molly」「Jenny, Jenny」「Lucille」といったヒット・シングルは洋楽好きな人なら1度はどこかで聴いたことがあるだろう。ポール・マッカートニーの熱唱でお馴染みなのは”のっぽのサリー”の邦題で知られる「Long Tall Sally」。リトル・リチャードは1957年に一時引退してゴスペル歌手となるものの、1962年に復活を果たす。今回の「Is Back」はその1962年Vee-Jay Recordsからの復活作。復活したリトル・リチャードは渡英してリヴァプールで公演を行うがこの時の前座を務めたのがビートルズだった。そしてリトル・リチャードのバック・バンドのメンバーだった若きビリー・プレストンとビートルズとの最初の出会いの場でもあった。
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