benri-navi by myhurt
《紙ジャケ》ジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース、H.P. ラヴクラフト、ドクター・ダウン・トリップ、シェリル・アーンスト《Papersleeve》
VIVID SOUND提供。韓国「BEATBALL MUSIC」のサブ・レーベル、『BIG PINK』復刻シリーズ。価格は¥2,970円。
#1347 Doctor Downtrip / Doctor Downtrip (1973)
YouTube - Ginger Baker's Air Force 2 (1970)
YouTube - H.P. Lovecraft / Spin, Spin, Spin (by EarpJohn)
YouTube - Doctor Downtrip Doctor Down Trip 1973 Belgium, Hard Blues Rock
YouTube - Cheryl Ernst / Always Beginning [Full Album] (1973)
《紙ジャケ》バティ・マムゼル、イリノイ・スピード・プレス、ベン・アトキンス、ポーセット・ダート・バンド《Papersleeve》
ヴィヴィド サウンド提供。BIG PINK復刻シリーズ。価格は¥2,970円。
YouTube - Batti Mamzelle / I See The Light [Full Album] (1974)
YouTube - Illinois Speed Press:-'Overture'
YouTube - Ben Atkins / Patchouli [Full Album] (1971)
YouTube - *Pousette-Dart Band - What Can I Say*
《紙ジャケ》ゼブラ ZZEBRA《Papersleeve》
エアー・メイル・レコーディングス提供。BRITISH LEGEND COLLECTION Vol. 102「ブラス・ロックとアフロ・ロックの華麗なる融合」。ジャズ・ロック、アフロ・ロック、ブラス・ロックの要素を持つ隠れた名バンド、ゼブラ。私もこのバンド、大好きです。2013年24ビット・リマスタリング。ショーン・コネリー主演のカルトSF映画『未来惑星ザルドス』にもにも彼らの曲が使われました。価格は¥2,730円(税込み)。
YouTube - Zzebra / Amusofi
YouTube - Zzebra / La Si Si La So So
#1428 Karthago / Karthago (1971)
2. I Don't Live Tomorrow
3. But I Know
4. Morning Surprise
5. I Give You Everything You Want
6. I Know What You Can Do My Babe
7. Why Don't You Stop Buggin' Me Babe (Wave On) YOUTUBE
8. Black Fire YOUTUBE
9. Nos Vamos

2004年12月にドイツで開催されたロック・フェスティヴァル「Rockparast」に出演したバンドの演奏を収録したライヴDVD「Krautrock Meeting」なるものがある。これは往年のジャーマン・ロック系アーティストの演奏を収録した二枚組DVDで、エピタフ、グル・グル、ジェーン、バース・コントロール、アモン・デュールII、カルタゴといった面々の演奏が収録されている。往年のロック・ファンにとってはこうしたバンドが今尚活動している事に驚きを隠せないが、日本のロック・ファンには余り馴染みのないバンドの名前がある。その一つがカルタゴ(Karthago)という名前のファンク&ジャズ・ロック・バンドだ。このバンドは1971年に独ベルリンで結成されたバンドで1970年代前半から後半にかけてシングルたアルバムを数枚発表している。アナログ・レコード時代には不幸にも1度も耳にする事のなかったバンドだし、CD全盛期の時代にもなし。個人的に昔から1度聴いてみたいと思っていたバンドだったのですが。
ドイツのロックの歴史に関心がある人なら知っているかもしれないが、ジャーマン・ロック系バンドのアルバムを紹介した雑誌(CD-ROM版もあり)に「The Crack In The Cosmic Egg」がある。私も昔から参考にしてきた物なのだが、この雑誌の表紙に紹介されていた、ある1枚のアルバムがずっと前から気になっていた。アルバムの名前は「Karthago」。割れた卵の中から目玉が覗く、1970年代のドイツ産ロックによくありがちな風変わりなジャケットのアルバムだ。これを最近になってようやく入手出来たので、今回はこのバンドを取り上げてみたい。カルタゴは1971年にジョーイ・アルブレヒト(Joey Albrecht、ギター、ヴォーカル)、トミー・ゴルトシュミット(Tommy Goldschmidt、ドラムス、パーカッション、ヴォーカル)、ウルフガング・ブロック(Wolfgang Brock、ドラムス、パーカッション、ヴォーカル)、インゴ・ビショフ(Ingo Bischof、オルガン、ヴォーカル)、ジェラルド・ルチアーノ・ハートウィッグ(Gerald "Luciano" Hartwig、ベース、ヴォーカル、パーカッション)らの面々で結成された。
#1132 Noir / We Had to Let You Have It (1971)
2. Hard Labour
3. Begger Man
4. In Memory of Lady X
5. How Long
6. System
7. Indian Rope Man
8. Ju Ju Man
![]() | ウィ・ハド・トゥ・レット・ユー・ハヴ・イット(紙ジャケット仕様) ノアール (2004/12/10) ディウレコード この商品の詳細を見る |
1969年に英パイ・レコード(Pye Records)によって傘下に設立されたドーン・レコーズ(Dawn Records)は1975年にレーベルとして幕を閉じるまでに数多くの素晴らしいレコードを世に送り出した事で知られている。親会社のパイは1950年代から音楽作品を世に送り出してきたレーベルで、1950年代から1960年代にかけてロニー・ドネガン、ペトゥラ・クラーク、ドノヴァン、サンディ・ショウ、アイヴィー・リーグ、ソロウズ、ブルック・ブラザース、キンクス、サーチャーズ、ジャッキー・トレント、デヴィッド・ボウイ、ステイタス・クォーといったアーティストの作品を世に送り出したレーベルだ(1980年に売却されて PRT Records へと改名)。パイはデッカ、EMI、フィリップス(フォノグラム)と共に1960年代当時、英大手4大レーベルとかつて言われていたレコード会社で、1960年代当時ロック・ミュージックを含むポピュラー音楽シーンが目まぐるしく動いていた時代において音楽シーンの鍵を握っていた会社の一つでもあった。
そのパイも音楽シーンの激しい移り変わりに対処するためにはロック・ミュージック専門のサブ・レーベルを設立してロック・レーベルとしてのカラーを強く打ち出した方が得策とデッカが設立したデラムにあやかってドーンというサブ・レーベルを1969年に設立する。どことなくマイナーな匂いを発散させるレーベルだが、ヴァーティゴ同様にジャズ・ロック、ハード・ロック、パブ・ロック、スワンプ・ロック、カントリー・ロック、SSW、プログレッシヴ・ロック、ブリティッシュ・ポップなど、多岐に渡る音楽家の作品を提供していた事でも知られている一方、玄人受けするようなアーティストの作品のカタログを多く提供してきた事でも知られている。その初期ドーンのカタログの中でも異質なのがアフロ・ロックというジャンル。アフロ・ロックとはその名の通り、アフリカン・テイストなサウンド・エキスをロックのリズムとメロディの中にぶち込んだ音楽なのだが、ドーンにおけるアフロ・ロックの代表格と言えばデーモン・ファズとノアールというバンドが存在した。