benri-navi by myhurt
#1122 Mr. Brown / Mellan Tre Ogon (1977)
2. Recall The Future
3. Reason Till Ixtlan
4. Universe
5. Kharma 74
6. Liv I Stad Utan Liv
7. Tornet
8. I'll Arise

過去にCD化された事があるのかどうかは知らないが、北欧シンフォの中にあって比較的初期の頃からその存在が知られていたスウェーデン出身のプログレッシヴ・ロック・バンド、ミスター・ブラウン(Mr. Brown)が1970年代に唯一残したアルバムを入手した。作品のタイトルは「Mellan Tre Ogon」といい、オリジナル・レコードは1977年に発表された物だ。スウェーデンは知る人ぞ知る音楽大国で、ポップスの世界ではかつてアバというスーパー・グループを生み出した国としても知られているが、プログレの世界に限ってもボ・ハンソン、エルヤーナス・トレッスゴード、カイパ、サムラ・マンマス・マンナ(1970年代)、イシルドゥス・バーネ(1980年代)、アネクドン、フラワー・キングス、パル・リンダー・プロジェクト(1990年代)、パートス、リキッド・スカーレッド、カープトゥリー(2000年代)といったバンドが各時代に飛び出してプログレッシヴ・ロック・ファンの熱い支持を獲得してきた。
勿論、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランド当りの他の北欧区域の国からも無視する事の出来ない素晴らしいバンドやアルバムも沢山あろうが、やはり質・量の観点からいって、”北欧最大のロック王国はスウェーデン”(注;ロックに限る)という認識で誤りとはならないであろう。このミスター・ブラウンが1970年代に唯一残した作品も、(シンフォニック・ロックの歴史に残る一世一代の傑作なんていう大風呂敷を広げるつもりはないが)北欧プログレッシヴ・ロックの良作の一つとして紹介するに足りる作品といっても過言ではないだろう。で、このミスター・ブラウンであるが、これまで音楽雑誌等で彼等の足跡が語られる事は殆どなったとは思うが、輸入CDに彼等の足跡が簡単に紹介されているのでそちらから引用する形で簡単に紹介してみたい。まずミスター・ブラウンの起点であるが、Hakan Andersson と Bo Carlberg という共にギタリストの2人が10代の頃から身を置いていたローカルなバンドが出発点となっている。