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《紙ジャケ》ペッカ・ポーヨラ、フシオーン《Papersleeve》
MARQUEE INC./ベル・アンティーク提供。今月の紙ジャケ5タイトル。価格は¥3,457円。
#0815 Fusioon / Minorisa (1974)
YouTube - Pekka Pohjola / Pihkasilma kaarnakorva (A Side)
YouTube - Pekka Pohjola / Harakka Bialoipokku (A Side)
YouTube - Pekka Pohjola "Oivallettu Matkalyhty"
YouTube - Fusioon / Fusioon (1972)
YouTube - Fusioon / Fusioon 2 (1974)
《紙ジャケ》ザ・マタドールズ、ミハル・プロコップ、フラムス5、フラメンゴ、ジャズQ、プラメニャーツィ/フラミンゴ/&マリエ・ロットロヴァー《Papersleeve》
日本コロムビア提供。日本・チェコ交流100周年記念。未知の領域5タイトル。価格は¥3,190円。
YouTube - The Matadors / The Matadors (1968) (Celé album/Full album)
YouTube - Michal Prokop & Framus 5 / Město Er (1971) FULL ALBUM
YouTube - FLAMENGO / KURE V HODINKÁCH (Full Album - 1972)
YouTube - Jazz Q / Symbiosis (Czech Republic/Czechoslovakia, 1974) [Full Album]
YouTube - Flamingo & Marie Rottrová / 75
《紙ジャケ》ヘッド・マシーン、PLJ バンド、アクリタス、ソクラテス・ウィズ・ヴァンゲリス《Papersleeve》
MARQUEE INC.提供。今月のプログレ。価格は¥3,457円。
#1151 P.L.J Band / Armagedon (1982)
#0807 Ακρίτας / Ακρίτας (1973)
YouTube - Head Machine / Orgasm [Full Album]
YouTube - P.L.J. Band / Armageddon 1982 (Full Album Listen)
YouTube - Ακρίτας / Ακρίτας (Full Album, 1973)
YouTube - Socrates / Phos* 1976 (full album)
《紙ジャケ》バカマルテ、スネイクス・アライヴ《Papersleeve》
ベル・アンティーク (2017-11-25)
売り上げランキング: 79,592
マーキー/ベル・アンティーク提供。ラテン・シンフォニックのバカマルテ、50枚のテスト・プレスのみが存在するというレア・バンド、スネイクス・アライヴのアルバムがそれぞれ紙ジャケ化。価格は¥3,394円。
YouTube - BACAMARTE / "Depois do Fim" (Som Arte) 1983 Full Álbum
YouTube - Snakes Alive / Snakes Alive 1974 (FULL ALBUM) [Jazz Rock]
《紙ジャケ》コウマス、ディア・ミスター・タイム、エドゥアルド・アルテミエフ《Papersleeve》
ベル・アンティーク (2017-10-25)
売り上げランキング: 35,844
ベル・アンティーク (2017-10-25)
売り上げランキング: 149,292
マーキー/ベル・アンティーク提供。価格は¥3,394円。
YouTube - Comus - First Utterance [Full album] 1971
YouTube - DEAR MR TIME/ Birth The Beginning ~ Out Of Time
YouTube - Eduard Artemiev / Warmth of Earth (Full Album, Russia, USSR, 1985)
#1378 Zingale / Peace (1977)
02. Help This Lovely World
03. Carnival
04. Love Song
05. 7 Flowers Street
06. One Minute Prayer
07. Lonely Violin Crying For Peace
08. Stampede
09. Soon The War Is Over
Bonus Tracks
10. Lama Lo Zachiti BaPa'is (Why Didn't I Win The Lottery)
11. Hakol Yihe Beseder (Everything Will Be OK)
12. Bereshit (Genesis)
13. Kedai Lihiot Beyachad (Good To Be Together)
14. Mesiba Bifnim (Party Inside)
15. Toostoos Yarok Baderech Le'Asia (Green Scooter On The Way To Asia)

今回紹介するのはロックの世界では辺境も辺境、日本でも古くから名盤との評価を得てきた、なんとイスラエル出身のプログレッシヴ・ロック・バンド、ツィンガーレ(ZINGALE)であります。ちなみにこのバンド、イスラエルとその占領地などで話されるヘブライ語では זינגלה と書くそうです(注:ヘブライ語を書く時は右から左へ)。なんて発音するのか、知性の乏しい私にはサッパリ判りませんが、このバンド、滅多に紹介される事のないイスラエルのロック・バンドの中では比較的昔から紹介される機会の多かったバンドでもある。なにせジャケットが意味深だ。ご承知の通り、中東のパレスチナに位置する国家イスラエルは非常に深くて悩ましい諸問題に長い間直面してきた。中東なんてこれまで生きてきて1度も足を踏み入れた事のない私の様な人間からすると、年がら年中、戦争やっている血生臭い区域というのがイスラエルに対する率直な感想。多分大方の人の感覚もこんな感じなのではないか。
古代から中世、近代から現代に至る複雑な歴史問題もあって、同国には宗教や文化、更に社会的背景の異なる多様な人々が住んでいる。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、そしてその他の少数派の宗教徒が狭い国土の中で暮らしている。人種も複雑だ。国民の大半はイスラエル生まれのユダヤ人だが、他の国からの移住者も多い。アラブ人も入れば少数派の民族もいる。地理的に見ても西洋諸国から東洋諸国から様々な文化が流れ込んで複雑な文化を形成してきた国と言われている。近代は勿論、起源前の昔から争いの絶えなかった地域という知識は世の誰もが持っている、イスラエルという国に対するステレオ・タイプな反応だと思うが、それだけに、《イスラエルのロック》と言われても、今イチぴんと来る物がない、というのが正直逸話ざる本音である。まあそれででもイスラエルという国は先進国だったから、こと音楽の分野でもイギリスやアメリカの若者向け音楽の殆どが同国に輸入されて若者の耳に届いていたであろう事も、よく考えれば想像に難くない。
《紙ジャケ》パンタクル、アラクノイ、テルパンドル、トゥルー・ミス、アクアレル 《Papersleeve》
パンタクル/夢の世界への鍵
アラクノイ/アラクノイの憂鬱
テルパンドル/叙情と技巧が鳴り渡る時
トゥルー・ミス/トゥルー・ミス
アクアレル/木陰にて
アクアレル/ライヴ・ア・モントルー
MARQUEE INC. 提供。かゆい所に手が届く、ユーロ・ロック・ファン注目のレーベルから今月もSHM-CD紙ジャケ化。価格は¥3,300円(税込み)。高いけど、流通枚数が多いアルバムじゃないですから、興味のある方は買わないといけません。上から1975年、1979年、1981年、1979年、1978年、1979年。
YouTube - AQUARELLE / Sous un Arbre 1978 KCA 9503
#1339 Träd, Gräs och Stenar / Träd, Gräs Och Stenar (1970)
02. I Can't Get No Satisfaction
03. Sanningens Silverflod
04. Tegenborgsvalsen
05. All Makt Åt Folket
06. Svarta Pärla

Träd, Gräs och Stenar と書いてトラッド・グラス・オーク・スターナーと読むそうです。このバンドは1970年代初頭から同前半まで活動を継続していた北欧はスウェーデン(ストックホルム)出身のサイケデリック・ロック・バンド。熱心な北欧ロックのファンや辺境ロック・マニアの人を除外すれば正直言って日本ではそれ程馴染みのないバンドの一つだと思うが、2000年代に再結成を果たしてなんと2007年には日本来日公演まで実現している。この連中、実は1960年代から音楽活動を開始していてメンバーは既に結構なお年らしい。彼等の過去の作品が1960年代~1970年代のロック再見直しブームにあやかって再評価されていたら再結成や日本公演がもっと早く実現していたかもしれない。それはさておき、彼等の歴史に少々触れてみる。ある方面では ”北欧のアモン・デュール” との異名を持つトラッド・グラス・オーク・スターナーの歴史の始まりは1967年の夏頃まで遡らなくてはならない。
ギタリストの Bo Anders Persson(1937年生まれだから現在既に70歳オーバー!) を中心としたエクスペリメンタルなサイケデリック・ロック・バンド、Pärson Sound が彼等の原点。当時のメンバーは他にベース担当の Torbjörn Abelli、チェロ担当の Arne Ericsson、Mecki Mark Men のドラマーとしても知られる Thomas Mera Gartz(1944年、ストックホルム出身)、ヴォーカル及びサックス担当の Thomas Tidholm(1943年、オレブロ出身)、そして正式メンバーではどうやらなかったようだが時にヴァイオリン奏者の Urban Yman。彼等は1968年頃まで活動を続けたようだが当時な正式なアルバムを発表する機会は得られなかったようだ。だが1967年から1968年にかけて彼等は録音作業も行なっていたようで、2001年には当時の音源をまとめた「Pärson Sound」なるアルバムがストクホルムのレーベル、Subliminal Sounds から発表されている。聴けば判るが Pärson Sound の混沌としたエキセントリックなカオス・サウンドは時代考証の点から言ってもアモン・デュールの一歩先、レッド・クレイオラや13thフロア・エレベーターズとほぼ同列の先見性と言ってもいいと思う。
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#1281 Hojas / Mis Sueños Piden (1973)
02. Sincero
03. Mis Sueños Piden
04. El Mundo Es una Flor
05. Mi Ciudad a Través de La Ventana
06. Somos Extraños
07. Hazlo Ya Amigo
08. Tan Solo un Dia de Amor
09. Yo Solo Estoy (Bonus Track)
10. Caminar en La Iluva (Bonus Track)
11. Sin Ti (Previously Unreleased) (Bonus Track)
12. No Pierdas La Fé (Bonus Track)
13. Cado Uno (Bonus Track)
14. Imaginate en el Mundo (Bonus Track)
15. Un Buen Día (Bonus Track)

"Hojas"と書いて”オハス”と読む。インターネットで検索してみるとやたらスペイン料理の店ばかりがヒットするのだが、それもその筈、"Hojas"とはスペイン語で英語に直すと"Leaf"の複数形。意味は勿論植物の葉とか花弁、或いは花びらといった意味。で、今回紹介する辺境ロック・バンドの名前はオハス(Hojas)と言うのだが、スペイン語なのだから、スペインのプログレシッヴ・ロック・バンドかなにかと思った人、残念。彼等は実はウルグアイ出身のロック・バンド。幾つかのサイトやブログに跨って1200枚以上のアルバムを取り上げてきた私であるが、ウルグアイ出身のロック・バンドを取り上げるのは後にも先にも今回が初めて。南米、といっても南米大陸は過去、海を超えてやってきたスペイン人やポルトガル人など、欧州人によって植民地化された歴史がある為、何処の国でも国民の大多数はヨーロッパ系の人達。だから欧州の地でポップスが盛んになった様に南米の地で白人向けのポップスが盛んになったとしてもなんら不思議な事ではないのである。
南米国家を見渡すと、例えばブラジルなんかはポルトガルの植民地時代が長かった為にヨーロッパ系ブラジル人の多くが元ポルトガル人。なので公用語はポルトガル語が採用されている。後、ハイチなんかは先にハイチを植民地化したスペインをフランスが追い出して植民地化してしまった歴史がある為、公用語がフランス語若しくはフランス語系のハイチ語が採用されているが、後の大半の国はスペイン語が大方公用語となっている。ウルグアイ(ウルグアイ東方共和国)もそうだ。ウルグアイは南米大陸の南東部に位置する小さな国。過去、スペイン、ポルトガル、イギリスなどの欧州諸国による占領時代を経て19世紀にブラジルに併合されるも、後にブラジルとの独立戦争に勝利して独立を勝ち取っている。国民の多くはヨーロッパ系。特に独立戦争の時に国民が沢山死んでしまったので、独立後ヨーロッパからの移民を多く受け入れている。ポルトガルやイギリスからの入植もあったが一番多かったのがやっぱりスペイン。なので現在同国の公用語はスペイン語となっている。
#0892 Errobi / Ametsaren Bidea (1979)
2. Ametsaren Bidea
3. Andere
4. Oraino
Alboka(パーカッションの一種)やTtun-Ttun(撥弦楽器?弓奏弦楽器?)といったスペインはバスク地方に伝わる古典的な民族楽器、更にアコースティック・ギター、ピアノ、ハーディガーディ、モロッコやアンダルシア地方の民族楽器などを組み合わせてフォークロアな音楽を生み出すスペイン出身のインストゥルメンタルなアンサンブル、Bidaia というバンドに現在在籍しているマルチ・インストゥルメンタリストのミクセル・デュカ(Mixel Ducau)が1970年代当時に在籍していたバンドがプログレッシヴ・ロック/ユーロ・ロック・ファンにも知られた存在であるエロビ(Errobi、エロッビ?)という名のバンドだ。
なんとなくエロティックなイントネーションなのが気になるバンドであるが、このエロビは1973年にミクセル・デュカと現在ソロとしてスペイン国内で結構な知名度を誇るというアンジュ・ドゥアルデ(Anje Duhalde)の2人のギタリストを中心に結成された、バスク地方出身のロック・バンドとしては古参的存在のバンド。プログレッシヴ・ロック(シンフォニック・ロック)やジャズ・ロック、フォーク・ロック、バスク地方の伝統音楽などを織り交ぜて活動していたユニットで現役として活動していた当時は、結構な成功を収めていたバンドだったらしい。