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《紙ジャケ》アクサク・マブール「フィギュアーズ」《Papersleeve》
ブリッジ (2020-05-15)
ブリッジ提供。マルク・オランデル率いるアクサク・マブール40年ぶりとなる第三作。全22曲収録の二枚組。価格は¥2,800円。
YouTube - Aksak Maboul / Tout a une fin/everything ends (official video)
《紙ジャケ》アルベール・マルクール ALBERT MALCœUR《Papersleeve》
BELLE ANTIQUE (2015-10-25)
売り上げランキング: 204,552
BELLE ANTIQUE提供。フレンチ・アヴァンギャルド・ロック界の鬼才、アルベール・マルクールの紙ジャケ化。買います。価格は¥3,394円(税込み)。
YouTube - Albert Marcoeur / Simone
YouTube - ALBERT MARCOEUR / Le nécessaire à chaussures & Elle était belle
YouTube - Albert Marcoeur / Linge Sale
YouTube - Albert Marcoeur / Joseph
以下は私の古い記事。
#0816 Albert Marcœur / Armes & Cycles (1979) Cottonwoodhill 別別館
《紙ジャケ》ジョン・グリーヴス&ピーター・ブレグヴァド、ファウスト、スラップ・ハッピィ《Papersleeve》
ベル・アンティーク (2015-05-25)
ベル・アンティーク (2015-05-25)
マーキー/ベル・アンティーク提供。アヴァン・ロック関連。ヘンリー・カウ、スラップ・ハッピー、ファウスト、皆大好きなバンドです。価格は¥3,394円(税込み)。
YouTube - John Greaves and Peter Blegvad / Kew. Rhone.
YouTube - Faust / J'ai Mai Aux Dents
YouTube - Faust / Party 4
YouTube - Slapp Happy / Michelangelo
《紙ジャケ》アート・ベアーズ ART BEARS 《Papersleeve》
ベル・アンティーク (2015-04-25)
MARQUEE INC.提供。ヘンリー・カウとスラップ・ハッピィの融合から登場したアート・ベアーズ。ヘンリー・カウの歌入り(ダグマー)版。個人的にもお気に入りのバンドでもあります。価格は¥3,394円(税込み)ですが、「ウインター・ソングス」のみ¥3,780円(税込み)。
YouTube - Art Bears / Moeris Dancing
YouTube - Art Bears / The Winter Wheel
YouTube - Art Bears / The Song of Investment Capital Overseas
#1390 Cheer-Accident / Fear Draws Misfortune (2009)
02. Mescalito
03. And Then You Realize You Haven't Left Yet
04. Blue Cheadle
05. Disenchantment
06. The Carnal, Garish City
07. According to the Spiral YOUTUBE
08. Humanizing the Distance
09. Your Weak Heart

結成が1981年という事だから今年で結成30周年を迎える事になる、ロックの世界では既にベテランの域に到達しているバンドを紹介するのだが、豊富なキャリア、10枚以上ものオリジナル・アルバムを抱えていながら、なんだかさっぱりな人気のチア・アクシデント(Cheer-Accident)なる名前のバンドが今回の主役だ。日本では殆ど無名の扱い。最新アルバムは2009年の「Fear Draws Misfortune」なんだが、なにせ知名度がないもんだから最新作が某輸入CDショップの店頭で、1枚500円(税抜き)で投げ売りされる始末。それでもいつまでも店頭に残っている。そんな私も500円で買った口で、出て直ぐ買ったのに、今の今まで開封すらしていなかった。買った人間でこうなのだから、さもありなん。今でも根強い支持を獲得し続けている、あのジム・オルークが絶賛しているという曰く付きのバンドであるにも関わらず、である。まあ、オーソドックスなプログレでもなければ、ブルース・ベースの解り易い音楽でもなんだから、仕方がないのかもしれない。
ジャンル的にはアヴァン・ロック、エクスペリメンタル・ロック、オルタナティブ・ロック、マス・ロック、ポスト・ロック、そしてRIO(Rock in Opposition)系。アヴァン・ロック、即ち avant-garde progressive rock。最近この手のジャンルのバンドを紹介してこなかったが、実は私はこの手のバンドが大好き。レコメン系などとも言うが、ヘンリー・カウ以降の、アヴァンギャルド/エクスペリメンタル的な手法を用いた、まあ所謂奇天烈変態変拍子ロックの事。ヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、 ニューズ・フロム・バブルは勿論、Muffins、Blast、Cartoon、X-Legged Sally、Hamster Theatre、Motor Totemist Guild、Doctor Nerve、Kampec Dolores、U Totem、5uu's、Thinking Plague などが同類。これらのバンドは過去、これまで取り上げてきたが、今回紹介するチア・アクシデントの経歴も凄い。ビッグ・セールスを記録する様な類の音楽でないにも関わらず、なにせ芸歴30年。だが、やっぱりメインストリームでは殆ど無名な存在。
《紙ジャケ》サムラ・ママス・マンナ、グレゴリー・アラン・フィッツパトリック《Papersleeve》
サムラ・ママス・マンナ(Samla Mammas Manna)
■サムラ・ママス・マンナ(紙ジャケット仕様)
■モルティド(紙ジャケット仕様)
■資本主義をぶっ壊せ!~踊る鳥人間~(紙ジャケット仕様)
■初老の新来者の為に(紙ジャケット仕様)
■家庭のひび割れ(紙ジャケット仕様)
グレゴリー・アラン・フィッツパトリック(Gregory Allan Fitzpatrick)
■洟垂れ小僧のシンフォニー(紙ジャケット仕様)
■孤独なサーカス(紙ジャケット仕様)







アルカンジェロ/ディスクユニオン提供。北欧最大にして最高のロック・バンド(と個人的に思っている)、サムラ・マンマス・マンナの過去作品の紙ジャケ化企画。価格は2枚組の「Schlagerns Mystik / For Aldre Nybegynnare」が¥3,990円(税込み)、飛び出す絵本形式の変形ジャケを再現した「孤独なサーカス(Bildcirkus)」が¥3,150円(税込み)、残りが¥2,940円(税込み)。
YouTube - Boohbah Samla Mammas Manna Mix
こりゃ面白いや、サムラの音楽の魅力や楽しさを映像が見事なまでに表しています。バカバカしい音楽を世界一まじめに演奏する難い奴等。大好き。当然、今回の紙ジャケ、全買いです。
1969年-結成
1971年「Samla Mammas Manna」
1973年「Maltid」
1974年「Klossa Knapitatet」
ここまでが初期3作。バンド名はSamla Mammas Manna 。
1976年「Snorungarnas Symfoni」
1978年「Bildcirkus」
この2作品の名義はグレゴリー・アラン・フィッツパトリック(Gregory Allan Fitzpatrick)ですが、グレゴリーは作曲とアレンジを担当、サムラ・マンマス・マンナが演奏を引き受けたコラボレーション作品。特に「孤独なサーカス」は当時の変形ジャケを再現。
1978年「For Aldre Nybegynnare / Schlagens Mystik」
1980年「Familespricker」
この2作品はZamla Mannaz Manna 名義。メンバーに若干の変動あり。両作品共に、怪作・奇作・傑作として名高いアルバム。レコメン・ファン絶対のお奨め。まさか知らない人はいないと思うが。ちなみにバンドはこの後崩壊、Lars Hollmer と途中参加のEino Haapala がVon Zamla を結成、「Zamlaranamma」「No Make Up!」という作品を発表。CD時代に登場した「1983」は彼らの発掘ライヴ。これもいいぞ。
彼らを知ったのはヘンリー・カウを通じて。サムラ・マンマス・マンナやアール・ゾイド、ユニヴェル・ゼロ、エトロン・フー・ルルーブランなど、RIO/レコメン・レーベル系列の音楽は、もう死ぬ程大好き。最初の聴き始めの状態で既にCDだったのですが、勿論買いますよ。当然。
ちなみに、今回の紙ジャケと同日に、全7枚をセットにしたボックス・セット「サムラ・ボックス(紙ジャケット仕様)」も出ます。当然私はこっちを買うけど。
#0895 Pigpen / V as in Victim (1993)
2.Speech
3.A Portrait Of Hank Williams Jr.
4.Light This Candle
5.Testament
6.V As In Victim
7.Stompin' At The Cranium
8.Again
9.Jazzmaster
10.Mr.Rogers

米レコメン系関連の作品をコレクションしていると必ずぶち当たる事になる1955年米ニューヨーク州出身のキーボード奏者/作曲家ウェイン・ホーヴィッツ(Wayne Horvitz)の名前(クラシック音楽界には似たようなスペルでロシア生まれのアメリカのピアノ奏者ヴラディーミル・ホロヴィッツという人物がいるが若干スペルが違う)。ニューヨークのインプロヴィゼイション/アバンギャルド・シーンを中心に身を置き、フレッド・フリスやジョン・ゾーン、エリオット・シャープ、ブッチ・モリス、ビル・フリゼルら早々たるアーティストと競演を重ねてきた鬼才だ。凡そレコメン/アヴァンギャルド・ロック系の作品を聴く人で彼の名前を知らぬ人は一人もいないだろう。
欧州や日本、北米などの地域を中心にさまざまな活動を展開してきたウェイン・ホーヴィッツが1990年代に身を置き活動してきたシアトル発の異色のジャズ・ロック・バンド、ピグペン(igpen)が今回の主役だが、ピグペンに触れる前に少々ウェイン・ホーヴィッツの経歴に触れたい。ウェイン・ホーヴィッツは幼少/少年時代にはピアノのレッスンやクラシック・ギターのレッスンを受けてきたそうだが、ブルース・ピアニストのオーティス・スパンの演奏に感化を受けるなど、彼の興味の対象は徐々にジャズや即興音楽、前衛音楽、映画音楽など非クラシカルな音楽へと視線が行く事になる。
#0816 Albert Marcœur / Armes & Cycles (1979)
2. Emploi du temps
3. La dame qui est assise a cote de moi
4. Linge sale
5. Histoire d'offrir
6. Ampoule grillee
7. Reveil
8. Son sac
9. Micheline
10.Bonjour Monsieur Monsieur

以前から入手するのは困難だった《フランスのフランク・ザッパ》、ことフランス音楽界の異端児アルベール・マルクール(Albert Marcoeur)の旧作アルバムが近年ようやくCD復刻化される事になり、早速私も数枚購入してみました。以前から非常に興味のあるアーティストだったのですが、市場で入手するのは殆ど不可能といった状況が長らく続いていた事はRIO/レコメン系サウンドの好きな方なら先刻ご承知の通り。
彼の音楽はフランスのエトロン・フー・ルルーブランやZNRなどのRIO/レコメン系、またルク・ド・プク、クリンペライ、アル&デル、ランサンブル・レイエ、トゥピデク・レモネードなどのアヴァン・トイ・ポップ系(AYAA、In Poly Sons 系列のサウンド)、また米国のオンリー・ア・マザー/フランク・パールなどの連中のサウンドに多大な影響を与えた事でも知られています。1970年代以降のアヴァンギャルド・ロックの世界における超重要人物の筈なのに、これまで日本国内市場では全くと言っていい程、無視されてきた存在。
#0056 Zamla Mammaz Manna / Schlagerns mystik + For aldre nybegynnare (1978)
2. Seasonsong
3. Proffesion is the Amateur's Glue
4. Buttonless
5. Not Margareta
6. Little Karin
7. Asphaltsong
8. Joosan Lost
9. The Fate
1.Watchmaker 1
2.Watchmaker 2
3.The Funktrap
4.Short Inheritance
5.The Modern
6.Temporal You Are
7.Harness in Memoriam
8.To the Oval Meter
9.Do You Think Like Me?

ヴァージン・レコーズからレコード契約を打ち切られたヘンリー・カウが産業音楽界に背を向けて立ち上げた反体制音楽運動RIO(Rock in Opposition)に関わったバンドの中で、1990年代以降最も評価を上げたバンドと思われるのが北欧スウェーデン出身のユニークなアヴァンギャルド・ロック・バンド、サムラ・マンマス・マンナ(ツァムラ・マンマス・マンナ)。中心メンバーのラーシュ・ホルメルの1980年代以降の精力的なソロ活動が功を奏したのかもしれませんが、今日では北欧RIO/レコメン系サウンドの最高峰に位置するアヴァンギャルド・ロック・バンドという評価が確定した感があります。
RIOに参加したバンドといえばユニヴェル・ゼロ、アール・ゾイド、エトロン・フー・ルルーブラン、ストーミー・シックスらのバンドを思い浮かべますが、シリアスで難解なイメージをリスナーに与えるユニヴェル・ゼロやアール・ゾイドのようなチェンバー・ロック・バンドに対して、スウェーデンのサムラ・マンマス・マンナはフランス代表のエトロン・フー・ルルーブラン同様、ユーモラスなサウンド表現手法を用いてリスナーの心を虜にしたタイプのバンドでありました。変拍子たっぷりのプログレシッヴ・ロックやジャズ・ロック的アプローチに加え、北欧の民族音楽のスタイルを取り入れた独自のサウンドを築き上げたものです。
#0056 Zamla Mammaz Manna / Schlagerns mystik + For aldre nybegynnare (1978) の続きを読む
#0047 Etron Fou Leloublan / Batelanges (1977)
2. Sololo Brigida
3. Yvett'Blouse
4. Madame Richard Larika
5. Histoire de Graine

所属レコード会社のヴァージン・レコーズからの契約解除という不幸な出来事をキッカケとして行われたヘンリー・カウ主導による反体制音楽祭《RIOフェスティヴァル》にストーミー・シックス、ユニヴェル・ゼロ、サムラ・マンマス・マンナらと共に参加したフランスのアヴァンギャルド・ロック・バンド、エトロン・フー・ルルーブラン(Etron Fou Leloublan)。ユニヴェル・ゼロやサムラ・マンマス・マンナらがプログレッシッヴ・ロック史上に確固たる地位を既に獲得している現実があるにも関わらず、今現在エトロン・フー・ルルーブランの知名度は哀しい位に寂しいレベルであります。
ユニヴェル・ゼロやサムラ・マンマス・マンナ、或いはアール・ゾイドといった連中のCD復刻化と比べるとエトロン・フー・ルルーブランの単品CD化はつい最近まで進んでおりませんでした。アナログ・ターンテーブルを持たぬ人にとってはエトロン・フー・ルルーブランの音楽を聴こうと思った場合、従来は1991年に発表された3枚組編集盤「43 Songs」を聴かねばならなかったのですが、これが入手しづらく、また、そのCDも1979年に発表されたライヴ盤「En Public Au Etats-Unis d'Amerique」を除外した5枚のスタジオ作品を強引に3枚のCDに収録した有様。こうした体裁の編集盤CDは洋楽盤によくありがちなのですが、細かい事を気にする日本人にとっては、こうした編集作業は非難の対象でしかありません。