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#1441 V. A. / A Breath of Fresh Air A Harvest Records Anthology 1969 - 1974 (2007)

 2013-02-16
Disc: 1
1. Evil - Edgar Broughton Band 2. Listen Learn Read On - Deep Purple 3. Druid One - Third Ear Band 4. Station Song - Pete Brown & His Battered Ornaments 5. Rainmaker - Michael Chapman 6. Singing A Song In The Morning - Kevin Ayers 7. Foresaking Our Captain Cried - Shirley & Dolly Collins 8. Careful With That Axe Eugene - Pink Floyd 9. Armchair Theatre - Tea & Symphony 10. Big Bear Ffolly - Bakerloo 11. Round And Round - Panama Ltd. Jug Band 12. Octopus - Syd Barrett 13. Painter - Deep Purple 14. Country Morning - Pete Brown & Piblokto 15. Francesca - Roy Harper 16. Bad Penny - Forest 17. Backwood - Chris Spedding 18. Real Cool World - Greatest Show On Earth 19. Breathe - Roger Waters & Ron Geesin 20. Taking Some Time On - Barclay James Harvest

Disc: 2
1. There's No Vibrations But Wait - Edgar Broughton Band 2. Soulful Lady - Michael Chapman 3. Entropy - Quartermass 4. Black Sheep Of The Family - Quartermass 5. Grass - Pretty Things 6. Salisbury Plain - Shirley & Dolly Collins 7. Embryo - Pink Floyd 8. Shouldn't Have Took More Than You Gave - Dave Mason 9. Speed King - Deep Purple 10. Magic Woman Touch - Greatest Show On Earth 11. Aeroplane Head Woman - Pete Brown & Piblokto 12. Baby Lemonade - Syd Barrett 13. Don't You Grieve - Roy Harper 14. October 26 - Pretty Things 15. Song From The Bottom Of A Well - Kevin Ayers 16. First Leaf Of Autumn - Michael Chapman 17. Call Me A Liar - Edgar Broughton Band

Disc: 3
1. She Said - Barclay James Harvest 2. South Africa - Roy Harper 3. Evening Over Rooftops - Edgar Broughton Band 4. Do Ya - Move 5. When The City Sleeps - Bombadil 6. Lady Rachel - Kevin Ayers 7. 10538 Overture - ELO 8. City - Marc Almond 9. Spaceship - Spontaneous Combustion 10. Macbeth - Third Ear Band 11. Fresh Air - Jan Akkerman 12. Twelve Hours Of Sunset - Roy Harper 13. Wells Fargo - Babe Ruth 14. Showdown - ELO 15. Jet Silver And The Dolls Of Venus - Be Bop Deluxe

A Breath of Fresh Air: A Harvest Records Anthology 1969 - 1974<br />

日本語に訳すると「収穫」という意味。「収穫」をレーベル名とする有名なレーベルと言えばブリティッシュ・ロック・ファンなら洋楽初心者以外なら誰でも知っている、ハーヴェスト・レコーズ(Harvest Records)である。これまで各アーティストのアルバムを紹介する度に何度か登場してきた、カリスマ、ドーン(パイ)、ヴァージン、アイランド、イミディエイト、ヴァーティゴ(フィリップス)、デラム&ノヴァ(デッカ)、ネオン(RCA)といったレーベルと同等、いやそれ以上にイギリスのロック史を語る際に重要かつ不可欠なレーベルである。思えば私にとってもハーヴェスト・レコーズは10代の頃の私を熱くした名前でもありました。ハーヴェスト・レコーズと言えばプログレッシヴ・ロック。プログレッシヴ・ロックと言えばピンク・フロイド。プログレッシヴ・ロックを聴き始めた頃の私の憧れのバンドでもあったピンク・フロイドが在籍していたのがハーヴェスト。自他共に認める、同レーベルのフラッグシップでもあります。

10代の頃の私が生まれて初めて買ったプログレッシヴ・ロックの初体験バンドはジェネシスでした。次がマイク・オールドフィールドの名作。その後、ほぼ同時期にイエス、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、EL&P、PFM、ユートピア、キャメル、スティックス、タンジェリン・ドリーム、ノイ!、ELO、プロコル・ハルム、リック・ウェイクマン、ジェントル・ジャイアント、アンジュ、イーノ、カンサス、キャラヴァン、ゴング、アフロディテス・チャイルド、ロバート・ジョン・ゴトフリー、マンダラバンドといったアーティスト達のレコードを1年位の間に少ない小遣いの中から工面して買ったもんです。私の青春時代と言えばイコール洋楽ロックのレコードを買うこと、でした。その青春時代にのめり込んだプログレッシヴ・ロック・バンドといえばジェネシスとピンク・フロイドでした。キング・クリムゾンは駄目でしたね。10代の私には難解で理解出来なかったのが本当の所なんですけど。

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#1440 X-Ray Spex / Germ Free Adolescents (1978)

 2013-02-12
01. Art-I-Ficial
02. Obsessed With You
03. Warriors In Woolworths
04. Let's Submerge
05. I Can't Do Anything
06. Identity
07. Genetic Engineering
08. I Live Off You
09. I Am A Poseur
10. Germ Free Adolescents
11. Plastic Bag
12. The Day The World Turned Dayglo YOUTUBE

13. Oh Bondage, Up Yours! (Bonus Track) YOUTUBE 
14. Am a Cliché (Bonus Track)
15. Highly Inflammable (Bonus Track)
16. Age (Bonus Track)
17. Genetic Engineering (Peel Session 20/2/78)
18. Art-I-Ficial (Peel Session 20/2/78)
19. I Am A Poseur (Peel Session 20/2/78)
20. Identity (Peel Session 20/2/78)
21. Germ Free Adolescents (Peel Session 20/2/78)
22. Warriors In Woolworths (Peel Session 20/2/78)
23. Age (Peel Session 20/2/78)

Germ Free Adolescents ジャーム・フリー・アダルセンツ(紙ジャケット仕様)

いや、なに、ここだけの話なんですがね、福島の原子力発電所から大量の放射性核種が飛び散ってからというもの、病院でレントゲン写真をとらなくなりましたなあ。父親が定期的に病院通いして、それのつきそいをここ数年やっているもんだから判るのですよ。肺炎も度々併発するもんだから、以前は行く度にレントゲン写真を撮られていたんですが、2011年3月11日を境に全く撮らなくなりましたなあ。レントゲン写真に黒い点々が写って患者にああだかんだと質問されると答えに窮するからでしょう。そう言えば2011年3月下旬にはZAKZAKにも、《「累積放射能」の恐怖は X線画像に怪現象…一目瞭然の異常値》という記事が掲載されましたっけ。あの時点ではまだサンケイはこんな正直な記事を書いていたんですね。いやなに、今回紹介するバンドの名前がなんとX線(X-ray)ですからね、本題に触れる前になんとなく書いてみたかったもんで。自分には関係ないと思う人は、この前フリは無視して下さい。

で、今回紹介するのはエックス・レイ・スペックス(X-ray Spex)という名前のイギリスのロック・バンド。1970年代後半の時代に飛び出したパンク・ロック・バンドだ。個人的にも思い出深いバンドである。1970年代後半、御多分に洩れず、私もパンク・ロックなるジャンルの音楽に魅了されてしまった。初めて買ったパンク・ロックのレコードはセックス・ピストルズ。1977年11月の事。その後、ストラングラーズ、ブームタウン・ラッツ、レディ・ステディ・ゴーのコンピ、XTC、チェリー・ヴァニラ、パティ・スミス、トム・ロビンソン・バンド、マガジン、ジャパン、トム・ペティ、ディーヴォ、トーキング・ヘッズ、ブロンディ、モーターズといったレコードをせっせと小遣い叩いて買っていたのだが、田舎のレコード店では入手に限界がある。そこで私は意を決して東京に電車で向って、生まれて初めて輸入レコード店なる場所に出向いたのでした。1979年の事です。今となっては懐かしい思い出です。そこで色々なレコードを買いました。日本で正式発売されていないレコードばかりだったので、当時相当興奮した事を思い出します。

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#1439 V.A. / Strange Pleasures - Further Sounds of the Decca Underground (2008)

 2013-02-10
Disc: 1
1. In The Beginning - Genesis 2. Turn Into Earth - Al Stewart 3. Red Sky At Night - The Accent 4. Vacuum Cleaner - Tintern Abbey 5. Secret - Virgin Sleep 6. Twilight Time (Evening) - The Moody Blues 7. Some Good Advice - Bill Fay 8. Michaelangelo - 23rd Turnoff 9. The Sounds - Ten Years After 10. Baby I Need You - Curiosity Shoppe 11. Like A Tear - World Of Oz 12. Down At Circes Place - Touch 13. Under The Rainbow - The End 14. Opening - The Deviants 15. I'm Coming Home - The Deviants 16. Northern Hemisphere - East Of Eden 17. Magician In the Mountain - Sunforest 18. Jenra - Davy Graham 19. The Best Way To Travel - The Moody Blues 20. I Will Be Absorbed - Egg 21. Bad Scene - Ten Years After

Disc: 2
1. If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You - Caravan 2. Gypsy - The Moody Blues 3. Garden Song - Bill Fay 4. Atmosphere - Denny Gerrard 5. Skillet - Galliard 6. Sharing - Satisfaction 7. J L T - T.2 8. The Time Is Near - Keef Hartley Band 9. First Reminder - Clark Hutchinson 10. Practically Never Happens - Ashkan 11. Harpo's Head - Stud 12. Contrasong - Egg 13. Marcus Junior - East Of Eden 14. Winter Wine - Caravan

Disc: 3
1. Things Ain't Working Out Down At The Farm - Thin Lizzy 2. I'm Coming On - Ten Years After 3. Space Shanty - Khan, Steve Hillage, Dave Stewart 4. Cosmic Bride - Zakarrias 5. Time Of The Last Persecution - Bill Fay 6. Waterloo Lily - Caravan 7. Ballad For The Queen Of Outer Space - Pete Brown 8. Steal The World - Darryl Way's Wolf 9. Spring's Sweet Comfort - The Parlour Band 10. Crying Won't Help You Now - Chicken Shack 11. Sarah - Thin Lizzy 12. Triplets - Principal Edwards 13. Marie Antoinette - Curved Air 14. New York Ladies - Michael Chapman

Strange Pleasures: Further Sounds of Decca

アート・ロック風のサウンドでデビューを飾ったジェネシス「In the Beginning」(1969年)で幕を開ける「Strange Pleasures - Further Sounds of the Decca Underground」という、紙製のカートンボックス仕様の豪華3枚組CDが今宵の主役。タイトルから判る通り、このコンピはデッカ・レコーズにかつて所属していたアーティスト達の魅力溢れる作品をコレクションしたもの。これまで当ブログではカリスマ、ドーン、ヴァーティゴ、アイランド、ブレインといった、どれも個性的なレーベル・コンピ盤を紹介してきましたが、今回はデッカ・レコーズ編。デッカ・レコーズと言えばオーディションであの巨星ビートルズを不合格としてしまった、忌々しい不名誉があまりにも有名ですが、その代わりに(と書くと失礼かもしれませんが)ローリング・ストーンズと契約を結んで彼等の活動を強力にサポート、1960年代前半の第一次ブリティッシュ・インベイジョン・ムーヴメントの一翼を担った事も有名だ。

ブリティッシュ・ロック・ファンからしても、デッカ・レコーズは無視する事の出来ない超有名レコード会社ですが、デッカは1960年代後半にデラム(Deram)というプログレッシヴ・レーベルを他社に先駆けて設立した事でも有名。デッカがデラムを設立したのは1966年の事ですが、EMIがハーヴェストを設立したのが1969年、フィリップスのヴァーティゴやパイのドーンも1969年、RCAのネオンが1970年だった事を考えてもデッカのマーケット戦略は実に素早く見事だった。これもまあ、かつてビートルズを逃してしまったという事態、いや事件がデッカの危機感を募ったのでしょう。ビートルズを逃した後のローリング・ストーンズとの契約、そしてブリティッシュ・ロック・シーンでの強烈な青田買い、更に新人発掘。1969年にはノヴァという、更なる実験的なサブ・レーベルまで設立してしまった程。それ故、デッカ/デラム/ノヴァのカタログではブリティッシュ・ロック・ファンが喜ぶ膨大なアルバムが存在しているのです。

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#1438 Christopher Cross / Christopher Cross (1979)

 2013-02-08
01. Say You'll Be Mine
02. I Really Don't Know Anymore
03. Spinning" (Duet with Valerie Carter)
04. Never Be the Same
05. Poor Shirley
06. Ride Like the Wind
07. The Light Is On
08. Sailing  YOUTUBE
09. Minstrel Gigolo

10. Mary Ann (Bonus Track) YOUTUBE

南から来た男(紙ジャケット/SHM-CD)

ハゲ、デブ、チビと言えば女性にモテない男性のステレオ・タイプ。これに貧乏とくれば、これはもう最強だ。だが世の中にはデブでもハゲでも薄毛でも女性を虜にする様な男性も数多く存在する。銀幕の世界や音楽芸術の世界ではこうした男性の例が少なくない。今回紹介するクリストファー・クロス(Christopher Geppert Cross)もその一人だ。1951年5月、米テキサス州 サンアントニオ生まれのシンガーソングライター。トレードマークはアルバムジャケットから判る通り、ピンクのフラミンゴ。ジャド・アパトー監督が作る映画によく出てくる様な、もてない男の典型みたいな冴えない風貌のクリストファー・クロスだが、容姿から想像も出来ない美声で世の音楽ファンを虜にした人でもある。アダルト・オリエンテッド・ロック、即ちAORと呼ばれるソフトな味わいの音楽が隆盛を極めた1970年代半ばから1980年代前半にかけての時代に高い人気を獲得したポップ・スターの一人でもあった。個人的にも思い出の深い歌手の一人でもある。

彼の1979年のデビュー作「Christopher Cross」は日本でもいきなり大当たり。TOTOやビリー・ジョエル、ジャニス・イアン、バリー・マニロウ、ボズ・スキャッグスといった人達の音楽が持て囃された日本でもクリストファー・クロスの柔らかいメロディ・ラインは大いに愛された。丁度私が田舎から東京の大学進学の為に上京した時期でもあった。当時から私はなんでも聴くゴッタ煮頭の人間だったので、パンク・ロックやニュー・ウェーヴ、インダストリアルといった音楽も聴くが、ポップなアルバムも聴く、とまあ「一体、貴方の頭はどうなっているの」と言われても仕方がないような聴き方をしていたのです。ちなみに、この習性は今でも変わりません。クリストファー・クロスのヒット曲「Sailing」は1980年代の初頭当時、よく聴いていた曲の一つでした。当時の私のお気に入りの曲の一つでもありました。クリストファー・クロスのチャート面での人気は1980年代半ばには衰退してしまうが、私個人は結構後までカセットテープにコピーして車の中でよく聴いていた記憶が今も懐かしい。

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#1437 Pablo Cruise / A Place in the Sun (1977)

 2013-01-30
1. A Place in the Sun  YOUTUBE
2. Whatcha Gonna Do? YOUTUBE
3. Raging Fire
4. I Just Wanna Believe
5. Tonight My Love
6. Can't You Hear the Music?
7. Never Had a Love
8. Atlanta June
9. El Verano

A Place in the Sun

去年(2012年)の夏、あっと驚く日本公演を実現させた、往年の人気ロック・バンド、パブロ・クルーズ(Pablo Cruise)。パブロ・クルーズ、知ってますか。1970年代前半から1980年代中盤まで活動を継続していた、米サーフ・ロック/ソフト・ロック・バンドである。透明感のあるギター・サウンドと爽やかなサウンドでサーファーの間で高い人気を獲得していたバンドだ。1970年代当時、ラジオ(当時の若者が洋楽を耳にする最高のメディアはラジオだった)から流れてくるパブロ・クルーズのサウンドは私の脳裏を熱くした、というのは全くのウソで、例えば日本で人気の高い1977年の通算3枚目のアルバム「A Place In The Sun」が発表された頃から数年の間の私といえば、ハード・ロックやプログレシッヴ・ロックからパンク・ロックやニュー・ウェーヴに好みを移行させていた時期で、パブロ・クルーズの様な軟弱な音楽(当時の私からすればソフト・ロック系のサウンドは全て軟弱な音楽である)は無視するに限る、といった感じで無視していたのであります。

1980年代初頭にもなると、フィフス・アヴェニュー・バンドのレビューでも書いたが、周りからの影響もあって、或いは田舎から東京に上京した影響もあって、私はAORとかソフト・ロック系、更にフュージョン系のレコードも聴く様になったのですが、確かパブロ・クルーズもそんな感じでレコードを聴く機会を持ったのだ。だから私の場合、パブロ・クルーズは少々時期遅れで聴いたのです。ちなみに、1980年代前半の主たる洋楽入手経路は私の場合レコード・レンタルでした。今の若い人はアナログ・レコードをレンタルしていた時代があったなんて知らないでしょう。大学生当時、私は授業が終わると毎日の様にレンタル店に顔を出して借りていたものです。借りていたレコードはマクセルとかTDKのカセットテープにダビングした後に即座に返す。これが大学生時代の私の日課でした。友&愛とか黎紅堂、よく行きました。当時ダビングしたカセットテープの残骸は今でも自宅にあります。処分に困って置いてあるだけなんですが。古い話で恐縮です。

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#1436 The Fifth Avenue Band / The Fifth Avenue Band (1969)

 2013-01-27
01. Fast Freight YOUTUBE
02. One Way or the Other YOUTUBE
03. Good Lady of Toronto
04. Eden Rock YOUTUBE
05. Country Time Rhymes
06. Calamity Jane
07. Nice Folks
08. Cockeyed Shame
09. Faithful Be Fair
10. In Hollywood
11. Angel

THE FIFTH AVENUE BAND ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド

大昔、好きだった女の子の影響で一時期、山下達郎なんて聴いていた時期を思い出す。時は1980年当時、カセットテープ(といっても今では既に死語かもしれませんが)が音楽記録メディアの主流だった頃、マクセル(当時の主流はマクセルかTDK)のカセットテープのTVCMに採用されたのが山下達郎の「RIDE ON TIME」。当時、日本ではこの曲が大ヒットを記録している。山下達郎の音楽はそれまでの日本の流行ソング、所謂歌謡曲とは一線を画す音楽で、アメリカナイズされた洗練されたサウンド・エッセンスを感じさせる心地よい音楽として、私の耳には聴こえたものだった。RCA ⁄ AIR時代の後期作品、MOON ⁄ WARNER時代の初期作品位まではCDを買って当時よく聴いていたものです。ところで、アメリカのポップスに多大なる影響を受けた山下達郎がプロ・デビューを飾ったのは1973年(1972年の自主制作盤を除く)。明治大学法学部中退後に自主制作盤制作時に知り合った仲間達と結成したシュガー・ベイブ(SUGAR BABE)と一員として、だった。

結成当初のメンバーは山下達郎、大貫妙子、村松邦男、鰐川己久男、野口明彦。1975年までに2人のメンバーが離脱して1975年からは寺尾次郎、上原裕、伊藤銀次の3人が加わった。凄いメンバーである。同バンドは1976年に解散するまでの間に「SONGS」というアルバムを発表している。当時の日本でのロック・シーンの現場の肌感覚なんて、私には判らないのであるが、1970年代前半の日本の所謂ニュー・ロックと呼ばれる人達の音楽の摸倣元がピンク・フロイドやディープ・パープルなどと言ったブリティッシュ・ロック勢や或いはジミ・ヘンドリックスやアート・ロック勢、それにブルース・ロック勢だった事を考えると、ラヴィン・スプーンフルやビーチ・ボーイズみたいな軟弱な音楽(注、これはあくまでも当時の尻の青いブリティッシュ・ロック・ファンからみた矮小な偏見)をお手本とするシュガー・ベイブみたいなバンドはリアル・タイムで正当に評価されたかどうかは非常に疑わしい。

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#1435 Toyah / In The Court Of The Crimson Queen (2008)

 2013-01-17
01. Sensational YOUTUBE
02. Latex Messiah (Viva La Rebel In You)
03. Heal Ourselves
04. Lesser God YOUTUBE
05. Angel In You YOUTUBE
06. Love Crazy
07. Bad Man
08. Hyperventilate
09. Come
10. Legacy

Lesser God (Vampires Rock) - YouTube

In the Court of the Crimson Queen 21世紀のスキッツォイド夫人 クリムゾン・クイーンの宮殿

2012年も終わり、時代は既に2013年となりました。音楽の話題とは関係ありませんが、2012年はプロ野球の世界で通算2000本安打を超える有名な選手が引退。なんと言っても巨人からヤンキースに移籍して同チームの看板選手として活躍した松井外野手。そして日本では金本、小久保、石井琢朗といった選手が引退。一時代を築いた選手の引退というのはなんとも寂しいもの。で、ロックの世界に戻りますが、いつ引退したんだ、と驚いたのが御大ロバート・フリップ。この話題、私の場合は音楽専門雑誌のストレンジ・デイズの記事中で知ったのだが、ロバート・フリップはレコード会社(ユニヴァーサル)との版権係争に集中する為に2011年を最後に現役演奏家としては引退したらしい。この引退について、あのジョン・ウェットンは「ミュージシャンの現役引退なんておかしい」とか、そんなニュアンスの声明を発表したらしいが、おおかた推察するに、何事もケジメが必要といった理由でギターを手に取るのをやめたのだろう。

ロバート・フリップはジャイルズ・ジャイルズ&フリップの一員としてのアルバム「The Cheerful Insanity of Giles, Giles and Fripp」を経て、イアン・マクドナルドやグレッグ・レイクらとプログレッシヴ・ロック・バンド、キング・クリムゾンを結成。1969年に発表された彼等のデビュー作「In The Court Of The Crimson King」は後世のロック史に残る傑作のひとつとして名高いアルバムとして広く知られている。この後、バンドは幾多のメンバー・チェンジを経て数多くの傑作・名作を世に生み出している。残念ながら、2011年の御大の引退により活動再開のメドは立っていない。で、そのロバート・フリップの人生を陰から支えた女性を今宵は紹介する。彼女の名前はトーヤ・ウィルコックス(Toyah Willcox)。通称トーヤ。日本ではプログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に立つ男の嫁、みたいな扱いで終わってしまう人だが、海の向うの本場イギリスでは、歌手として商業的にも成功を収めた女性として広く音楽ファンに認知されている。

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#1434 Maynard Ferguson ‎/ Conquistador (1977)

 2013-01-16
1. Gonna Fly Now (Theme From "Rocky") YOUTUBE
2. Mister Mellow
3. Theme From Star Trek YOUTUBE
4. Conquistador  YOUTUBE
5. Soar Like An Eagle
6. The Fly

Maynard Ferguson ‎征服者~ロッキーのテーマ(紙ジャケット仕様)

落ちぶれた三流ボクサー、ロッキー・バルボアことロッキーの激闘を描いた感動のアメリカ映画『ロッキー』(1976年)。監督は低予算の映画を数多く手掛けてきた、というよりはっきり言ってしまえばB級映画畑のジョン・G・アヴィルドセン。脚本及び主演はシルヴェスター・スタローン。ポルノ映画への出演や用心棒などで日々の生活を送るなど、それまで無名の存在だったシルヴェスター・スタローンを一躍有名にした、1970年代を代表するヒット映画の一つ。第49回アカデミー賞作品賞ならびに第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞受賞作品でもある。当時、ロッキー・バルボアとアポロ・クリードの戦いに胸を熱くした映画ファンは多かったでしょうが、映画を盛り上げた要素の一つに、あの有名なテーマ音楽があった。ビル・コンティ、キャロル・コナーズ、エイン・ロビンスらが手掛けた、あの音楽である。「Gonna Fly Now(邦題:ロッキーのテーマ)」。男の胸を熱くする、永久の応援歌みたいな、1970年代の映画音楽を代表する名曲だ。

ビル・コンティらが手掛けた「Gonna Fly Now」はプロレスラーや格闘家の入場の際のテーマ曲としても使用されたり、或いは各種イベントの際のテーマ曲、テレビのスポーツ番組などでも好んで使われている。この「Gonna Fly Now」は当時全米1位の大ヒットを記録しているが、実はこのビル・コンティ以外にも、「Gonna Fly Now」を録音してヒットを記録した男が(当時)いる。その男の名前はメイナード・ファーガソン。本名はウォルター・“メイナード”・ファーガソン(Walter Maynard Ferguson)。1928年5月、カナダ・ケベック州ヴェルダン生まれのジャズ・トランペット奏者だ。メイナード・ファーガソンはビル・コンティ、キャロル・コナーズ、エイン・ロビンスらが手掛けた「Gonna Fly Now」を1977年発表のアルバム「Conquistador」でい取り上げ、そしてシングル「Gonna Fly Now (Theme From "Rocky")」を当時のビルボード・チャートで最高28位を記録させている。そしてアルバムも最高22位、ジャズ・チャートではなんと1位を記録した。

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#1433 Little Richard / The Second Coming (1972)

 2013-01-12
1. Mockingbird Sally
2. Second Line
3. It Ain't What You Do It's the Way How You Do It
4. The Saints
5. Nuki Suki
6. Rockin' Rockin' Boogie
7. Prophet of Peace
8. Thomasine
9. Sanctified Satisfied Toetapper

Little Richard / Second Coming

本名、リチャード・ウェイン・ペニマン(Richard Wayne Penniman)。1932年12月、米ジョージア州メイコンの生まれ。両親はアフリカ系アメリカ人。「ローリング・ストーン(誌)の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」ランキングに於いて第12位。1986年にロックの殿堂入りを果たす。男性同性愛者、いわゆるゲイ。ロックンロールの創始者の一人。彼の名前はリトル・リチャード(Little Richard)。「Tutti Frutti」「Long Tall Sally」「Jenny, Jenny」といったヒットで知られる、米R&B/ロックンロールの歴史上、重要な人物の一人である。個人的な話で恐縮ですが、リトル・リチャード、そしてチャック・ベリーやボー・ディドリーといった、黒人ロックンロール歌手の存在や彼等の曲を最初に知ったキッカケは、私の場合ビートルズやローリング・ストーンズ、アニマルズといった、所謂(第一次)ブリティッシュ・インヴェイジョンのカテゴリーに属する連中の音楽を通じてだった。

黒人音楽に深い憧憬を持つローリング・ストーンズやアニマルズ、ヤードバーズ、キンクスは勿論の事、ビートルズも初期の頃にはR&Bやロックンロール・ナンバーを好んで取り上げている。クッキーズ、シュレルズ、アイズレー・ブラザーズ、マーヴェレッツ、チャック・ベリー、スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ、バレット・ストロング、バディ・ホリー、カール・パーキンス、バック・オーウェンズ、ラリー・ウィリアムズ、ウィルバート・ハリスン等々。こうして見ると多分にポール・マッカートニーやリンゴ・スターの個人的な趣味が感じられる曲もあるが、私の場合、こうした人達の名前はビートルズやローリング・ストーンズのカバー・バージョンを通じて知ったのだった。さて、リトル・リチャード。ビートルズもリトル・リチャードの曲を取り上げている。のっぽのサリーの邦題でも知られる「Long Tall Sally」。パット・ブーンやエルヴィス・プレスリー、キンクスもカバーしているが、最も有名なカバーはビートルズ・バージョンだろう。

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#1432 Jean Le Fennec ‎/ Phantastic (1969)

 2013-01-08
1. L’abandon
2. L’enterrement
3. La Fleur
4. Marie Cécile
5. Mes Enfants D’autre Part
6. Le Sorcier
7. Le Chat Et La Souris
8. La Boule Et Le Verre
9. Le Disloqué YouTube

Jean Le Fennec / Phantastic

奇妙奇天烈脱力ポップ。場所は違えど同時代のホワイトノイズ(White Noise)「An Electric Storm」を彷彿とする螺旋の緩んだ不思議な音楽。当ブログではこれまでアルバム1枚限りのアーティストのアルバムを多く紹介してきたが、今宵取り上げる作品もとびきりの良品だ。今回の主役はジャン・ル・フェネック(Jean Le Fennec)という正体不明の人物。出生に関するデータや本作以外での経歴をインターネット上で調べようにも、まったく情報が見つからなかった。まあ、フランス語で歌っているので、フランス出身の音楽家である事は間違いないでしょうが、それ以外の情報はまったく判らない。まあ、サンフランシスコを震源地とするサイケデリック・ミュージックに感化された人である事は間違いないでしょうが、アメリカやイギリスと異なり、若者へのロック・ミュージックの浸透が他の先進国より遅かったフランスらしく、ベースはあくまでもポピュラー・ミュージックにおかれている。

今更言うまでもなく、サイケデリック・ロックとは、1960年代後半に流行したロック・ミュージックの一ジャンルのこと。ヒッピー、カウンター・カルチャー、サイケデリック、フラワー・ムーヴメント、等々。サイケデリック・ロックとは平たく言ってしまえばドラッグ体験を助長するために生まれた様な音楽で、マリファナやLSD、或いはコカインやヘロインといった薬物と切っても切れない音楽だった。ドアーズ、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、アイアン・バタフライ、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーといったバンドが1960年代の中盤以降、ヒッピーのコミューンの中から台頭して、若者向けの音楽シーンにおける主役の座をイギリス勢から奪い取る。方やイギリスからもシド・バレットが在籍していたピンク・フロイドやソフト・マシーンと言った連中が登場してくる。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、アニマルズといったバンドもサイケデリック・サウンドに感化され、時代は猫も杓子もサイケ、サイケ。

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未確認・不確定な事でも堂々と書いてしまう無責任洋楽ブログ。根は洋楽ミーハーCottonwoodhillは感覚派B型人間なので記事の整合性が欠ける場合多々有り。過去の記事への不快なコメントなどは問答無用で削除します。

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