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Quicksilver Messenger Service/Happy Trails (1969)

 2005-09-22
1. Who Do You Love (Part 1) 2. When You Love 3. Where You Love 4. How You Love 5. Which Do You Love 6. Who Do You Love (Part 2) 7. Mona 8. Maiden Of The Cancer Moon 9. Calvary 10. Happy Trails

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1960年代のサンサンフランシスコ発のサイケデリック・ロック・バンドといえばグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインといったバンドを簡単に連想する人は多いと思うが、こうしたビック・ネームと比較すると、これまで日本では比較的マイナーな存在に甘んじていたのがクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス。彼等もグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレイン同様、ヒッピー達のコミューンの中から頭角を現したバンドだが、バンドの中心人物の一人だったヴォーカリストのディノ・バレンティは東海岸のグリニッジ・ヴィレッジから西にやってきた元フォーク・シンガーだった。

結成は古く1964年頃。ディノやギタリストのジョン・シポリナらを中心に立ち上がるがスタート当初からメンバーの脱退やディノの逮捕(ドラック使用)などによりバンドは大きく躓く事になる。1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバル出演を経て1968年にようやくデビュー作を発表する・ジャケットのデザインを担当したのはデッドのアルバムもデザインしたリック・グリフィン(1991年死去)。ライブ録音「Happy Trails」で注目を浴びたバンドに今度は英国からジェフ・ベック・グループを抜けたニッキー・ホプキンスが加入する。こうして出来たのが「Shady Grove」。英国ロック畑のニッキー・ホプキンスが加入したせいか、この作品は英国ロックの好きな人と米国ロックの好きな人の間では名作と駄作、意見が大きく分かれる作品です。

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この後の作品でヴァレンティがバンドに復帰してバンドは作品製作を続けるも1970年代の中後期頃にバンドは崩壊してしまっている。ブリティッシュ・ロックの好きな私からすれば「Shady Grove」が一番好きなのであるが、まず1枚となればやはり彼等の名前を全米のロック・ファンに知らしめた「Happy Trails」だろう。ウマに乗り後ろ手で女性に手をふるカウボーイが登場したジャケは、見るからにアメリカのロック・バンドといった趣向。「愛の組曲」という、なんかA&Mかバーバンク・サウンドを連想させる日本語タイトルがあるが、内容はいたって骨太の男っぽいサイケデリック・ロック・アルバムだ。目玉はなんといっても25分に及ぶタイトル組曲「愛の組曲」。これはローリング・ストーンズにも影響を与えたボ・ディドリーのリズムをベースとしたアグレシヴなナンバー。

ライヴ音源だが、実際には25分一挙に演奏された音源をノーカットで収録したのではなく、フィルモア・イーストとフィルモア・ウェストでのコンサートの音源をコンパイルしたもの。ちょっとずるい気もするし、サウンドの質感も2005年の今となっては少々退屈な部分もあるが、どっしりと大地に根を張ったような重心の低いアシッド・サイケな妖しいサウンドは間違いなく1960年代後半の当時のシスコ・シーンを代表する曲といっていいだろう。カウボーイが登場するジャケットからカントリー・ライクなサウンドを連想してはいけない結構ジャンキーな作品だが、最後の最後で古きアメリカ万歳といったカントリー崩れのタイトル曲が収録されている。最後まで聴きとおしてもバンドのコンセプトがよく見えないが、このまとまりのなさも彼等の魅力。

《ドブログ記事2005/09/22 22:25 より》
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コメント
 この「ハッピー・トレイルズ」のジャケットを見ると、(誰かも言ってたような気がするが)あの「イッツ・ア・ビューティフル・ディ」のジャケットが思い浮かぶ。アメリカン・ロックって言っても、60年代のものと、70年代のものとは、だいぶ違うと思う。(ブリティッ
シュもそうだけど)60年代後半から、
70年代初期のバンドは、耳にすっと
入ってくるものがあると思う。(C・C
・Rやスリー・ドック・ナイトなんか聴くと、ホントそう感じる)「いい音」は
時代を超えて響くものあり。
【2005/12/16 14:40】 | 吉岡登美雄 #- | [edit]
イッツ・ア・ビューティフル・ディのアルバムのジャケットはジャケ買いに相応しいアートワークだと思います。
【2005/12/16 20:39】 | Cottonwoodhill #- | [edit]












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