(反論)渦中のアヴリル・ラヴィーン 自身のサイトで盗作疑惑に反論

 2007-07-13

アヴリル・ラヴィーン、盗作疑惑に反論

歌手アヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)が、大ヒットシングル『ガールフレンド(Girlfriend)』の盗作疑惑について、自身のウェブサイトで反論した。盗作したとされる楽曲は、1970年代に活躍したバンド、ルビナーズ(Rubinoos)が1979年にリリースした『I Wanna Be Your Boyfriend』。自身のウェブサイト(www.avrillavigne.com)上で、ラヴィーンは、この疑惑は真実ではないと、ファンにメッセージを送った。



《紙ジャケ》ルビナーズ Rubinoos《Papersleeve》

上の記事でも少し触れた人気女性歌手アヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)の盗作問題。問題となったのはアヴリル・ラヴィーンのヒット曲「ガールフレンド」で、1970年代に活躍したパワー・ポップ・ロック・バンドのルビナーズのヒット曲「I Wanna Be Your Boyfriend」の曲の歌詞の一部及びメロディの一部をアヴリル・ラヴィーン側が盗作したのでは、という指摘。

YouTube - Avril Lavigne copying The Rubinoos

これに対する反論としてアヴリル・ラヴィーンが自身のサイトでファン向けにこの盗作問題に対してコメントを表明したとか。

Avril Lavigne

アヴリル・ラヴィーンのコメントには1970年代の洋楽ファンの心を逆撫でする部分もあって非常に興味深いですね。

「ルビナースという1970年代の、私がこれまでに聞いたことのないバンドのメンバー2人が、私を訴えようとしているというニュースを耳にした人もいると思うわ」「ルビナースの『I Wanna Be Your Boyfriend』という曲は、ルーカス・ゴットワルド(Luke Gottwald、Dr.ルーク)と私が一緒に作った『ガールフレンド』とは、全く似ていないわ。歌詞のごく一部分が同じというだけで、私が盗作したと言っている。私は、この曲を今まで聞いたこともないし、たった5つの単語だけで、盗作だと言われているのよ」「簡潔に言うと、誰かの歌を盗んだと間違って非難されているのよ。ルークと私は、悪いことは何もやっていないし、彼らの主張には何のメリットもないわ」



アヴリル・ラヴィーンを擁護する立場の人には、ルビナーズこそ、ローリング・ストーンズの1960年代のヒット曲「一人ぼっちの世界(Get Off Of My Cloud)」を盗作したのではないか、と指摘する人もいるようです。盗作問題と言えば2006年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズとトム・ペティとの間にいろいろありましたね。

レッチリ、トム・ペティに酷似!?

YouTube - Red Hot Chili Peppers / Dani California
YouTube - Tom Petty And The Heartbreakers / Mary Jane's Last Dance

これに関してはトム・ペティはこう答えています。

「どう考えても悪意をもって成されたとは思えないな。そもそもロックの曲はどれも似たり寄ったりだ。チャック・ベリーに訊いてみなよ。ストロークスは『American Girl』をパクって『Last Nite』を作ってる。以前に何かでインタビューを目にしたんだが、彼らはそれを認めていた。オレは大笑いしたよ。『いいぞ、よく認めたな』ってなもんだ。(略)」



セックス・ピストルズの時代から既に30年。ビートルズのデビューから既に45年。ここまでポップ・ソングが巷に溢れてくれば確かに?と思う曲にぶつかる場合もあります。長く洋楽を聴き続けている人ならこれはあの曲のパクリだ、と気づくケースも多々ある事でしょう。上のストロークスのケースもそうですが、パクリは音楽業界に必ずあると思います。アレンジの妙でごまかすだけで、皆口にしないだけで、ね。

トム・ペティがレッド・ホット・チリ・ペッパーズに対して太っ腹な態度を示したのも、過去に自分も既発のポップ・ミュージックから引用させて頂いたケースがあるからでしょう。第一、言葉本来の意味でのオリジナルティなメロディなんて、既に死に絶えてます。それともう一つ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやストロークスに対してトム・ペティが怒らなかったのは、彼ら後輩バンド達が過去の偉大なロックの遺産に対してリスペクトの気持ちを持っていると肌で感じたからでもあると思います。

だが、こいつアヴリル・ラヴィーンはどうだ。

「ルビナースという1970年代の、私がこれまでに聞いたことのないバンドのメンバー2人が、私を訴えようとしているというニュースを耳にした人もいると思うわ」

クラシック・ロック・ファンとしては、このセリフには少々カチンと来きます。少なくともこの言葉からは洋楽業界の先輩に対するリスペクトの気持ちは伝わってきません。

『ご免ね。実はパクっちゃったの。ルビナースの音楽が好きで余りにゴキゲンだったから引用しちゃった』とでも言えば、彼女の株は上がった筈。これでまだルビナース側が怒っていれば逆にルビナース側の株が下がる筈です。例えばビートルズが大好きとか、ローリング・ストーンズが大好き、といったファン心理に近いコメントを発していれば、相手は訴えてくる筈はまずない筈。

YouTube - Rolling Stones / Satisfaction
YouTube - Buffalo Springfield / Mr. Soul

The Rubinoos
「The Rubinoos」
 [CD]
 アーティスト:The Rubinoos
 レーベル:Wooded Hill
 発売日:1998-11-15
 by ええもん屋.com

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コメント
アヴリルが発表したコメントではストーンズとラモーンズに触れていました。あと彼女はビーチボーイズやビートルズが好きなことは公言してます。
実際ルビナーズの曲は知らなかったと思います。ルビナーズのルーツはストーンズやビーチボーイズとかですよね。でもルビナーズのMYSPACEの影響の欄にはストーンズの名はありません。
アヴリルが幼い頃に父親が好きなカントリーや60年代のポップに親しんだことを考えればとっさに浮かんだメロディー、フレーズが偶然に似通ったものになるということはありえると思います。
正直な所、ルビナーズはアヴリルだけでなく曲を配信しているアップル社まで訴えているし、馬鹿げていると思います。
これでは売名行為と金銭目的と受け取られて仕方ないと思います。
乱文失礼しました。
【2007/07/15 02:32】 | すずめ #/ripFQ/I | [edit]
コメントありがとうございます。アヴリルと同世代の洋楽ファンがルビナーズを知らなくてもそれは仕方のない事。ですがプロの立場であるアヴリルはどうでしょうか。いや、私は盗作の事実の有無なんぞは正直どうでもいいと思っていますよ。

>アヴリルが幼い頃に父親が好きなカントリーや60年代のポップに親しんだことを考えればとっさに浮かんだメロディー、フレーズが偶然に似通ったものになるということはありえると思います。

まさにそうです。これはアヴリルに限った事ではなく、他のアーティストにも当てはまる事でしょう。

ルビナーズは1970年代の一時期西海岸パワー・ポップの代表格としてヒットを飛ばした事もあるバンド。訴訟に対して彼女は訴訟内容に対してのみコメントすればよいのに、『ルビナースという1970年代の、私がこれまでに聞いたことのないバンド』という一文が私にはカチンときた、という訳でこの記事をアップした次第です。

アップル社を訴えている件に関しては「I Wanna Be Your Boyfriend」の著作権、更に版権(「I Wanna Be Your Boyfriend」の版権を今持っているのは誰なんでしょうか。私には判りません。アーティスト本人が仮に版権をも握っているのなら音楽配信企業であるアップルを訴えたとしても別に不思議ではありません。)も絡んでいるのでなんともいえません。

ただ、アヴリル・ラヴィーンだけでなく、昨今の若い歌手やセレブと呼ばれる人達の他人を敬う事が感じられない態度、そして一連の報道(少なくても40代の私にはそう見えます)に対して旧世代の人間達が「いつかギャフンと言わせてやろう」と手薬練ひいて待ち構えていたとも言えます。
【2007/07/15 10:39】 | Cottonwoodhill #- | [edit]
返事ありがとうございます。
彼女は意図的にルビナーズからパクったということをまず否定したいわけでしょうから訴訟に対するコメントとしては真っ当に思えるのですが…。だから『これまで聞いたことのないルビナーズという70年代のバンド』と言うのは普通だと思います。そこに洋楽業界の先輩たちに対するリスペクトの気持ちが有るか全く無いかまで計れますか。確かに70年代のパワーポップに対してはリスペクトする以前に無知なのかと思いますが。(私自身チープ・トリックぐらいしか知りませんでした。)なので聞いたことことがないのに『ご免ね。実はパクっちゃったの。ルビナースの音楽が好きで余りにゴキゲンだったから引用しちゃった』みたいなことを言ってたらそれはそれでおかしいですよ。
何にせよ他人を敬う気持ちに欠ける人は最近の若い子に傾向として多いかもしれませんがいつの世代の若い子にもいるものですよね。
今回の騒動はアヴリルの評判も傷付け、ルビナーズの評判もちょっと傷付いたみたいなことになってしまうだけな空しい騒動で終わってしまいそうです。アヴリルもこれがあったおかげでタフになって何か教訓を得るかもしれませんが。"the rubinoos"でGoogleで検索すると殆どが今回の騒動に関するものばかりです。こういうリスクがあるのに訴訟して何を求めているのでしょうか?

長文と多少の感情的な所があり読み苦しかったと思います。今回の騒動を取り上げているブログとしては他と比べて踏み込んだものだったのと、アヴリルがリスペクトに欠けるっていうのを読んで、そんなことない!と反論したくてコメントしました。
失礼しました。
【2007/07/16 03:02】 | すずめ #/ripFQ/I | [edit]
すずめさん、コメントありがとうございます。コメントの少ないブログなのでコメントは大変嬉しいですよ。


「I Wanna Be Your Boyfriend」の著作権はルビナーズにあります。これは事実です。「ガールフレンド」の著作権はアヴリル・ラヴィーン側にあります。これも事実です。

ルビナースは「I Wanna Be Your Boyfriend」のサビの部分をアヴリル・ラヴィーンが盗んだと主張しています。私は作曲のプロでないので断定は出来ませんが、アヴリル・ラヴィーンのファンでも、またルビナースの熱心なファンでもない第三者が冷静に判断すれば、これはアヴリル・ラヴィーン側に限りなく黒に近い判断が出てくるように私には思えます。つまり他人の著作物を盗んだという事になります。勿論、似ていないと判断する人もいるかもしれません。

これは一般のファンのブログでの話ではありません。著作権の管理下におかれたプロの歌手同士の話です。「I Wanna Be Your Boyfriend」の著作権を有する者が、自分の著作物を勝手に引用・盗作された、と思えば訴訟という対応を行う事は日本でも米国でも法律上認められている行為です。

ルビナース側に立てば、自分の著作物を盗んであたかも自分と著作物であるかの如く商売をしたアヴリル・ラヴィーンは許せないから怒り、また訴訟を起こしたのだろうと思います。これは正当な行為であると思います。著作者に認められた権利を行使したまでですよ。著作者が侵害された、と感じれば著作権侵害が法の基本です。

一方アヴリル・ラヴィーン側は盗作の事実はなく、『ルビナースという1970年代の、私がこれまでに聞いたことのないバンドのメンバー2人』の意見は間違っているとの主張のようです。

ルビナーズの主張が売名行為や金目当てとして批判されて退けられるのなら、アヴリル・ラヴィーンを含めた今をときめくポップスターのイコンは1960年代~1970年の無名のロック・バンドやポップスターの歌詞やメロディは盗み放題という事になりませんか。泣き寝入りしなくてはならないのでしょうか。「どうしても許せない」と意を決して行動におこせば、売名行為や金目当てとして批判されて退けられてしまう。

正義はどこにあるのでしょう。

勿論、これは過去の音楽シーンでも日常的にあった事でしょう。1980年代の時代でも、1970年代の時代でも、1960年代の時代でも、時代の寵児が過去の作品を拝借してヒットに結びつけた事はよくある事です。ビートルズでさえ、ビートルズ以前のスタンダードナンバーからのパクリを指摘する程。ローリング・ストーンズやトム・ペティのようにアーティスト自ら、発言してしまう人もおりますね。

今回の事件はアヴリル・ラヴィーン側が「ガールフレンド」の売り上げの一部をルビナースサイドに渡す事で和解の道を検討するかもしれません。そしてその後アヴリル・ラヴィーン側が「ルビナースは金を受けとった」とリ-ク。そんな結末になるのでないかと危惧しています。

ルビナースの今回の対応は大人げない対応なのかもしれません。天下のポップスター、アヴリル・ラヴィーンにぱくられて光栄だ、位のコメントで済ませておけばよかったかもしれません。だが彼らは訴訟という手段に踏み切った。だが、これも著作者に認められた正当な行為である事を考えるとルビナースの立場を批判する事は私には出来ません。

まあ、いずれにせよ、訴訟の顛末に関しては私は全く関心がありません。何度も書きますが、『ルビナースという1970年代の、私がこれまでに聞いたことのないバンド』という一文が私にはカチンときた、だけです。^_^;

これも40代男のやっかみと思って許して下さい。m(__)m
【2007/07/16 12:32】 | Cottonwoodhill #- | [edit]
5年も前の話題ですが今聴き比べてみました。
まさにソックリです。

Hey(Hey) You(you) I wanna be your boyfriend (The Rubinoos)
Hey(Hey) You(you) I wanna be your girlfriend (Avril Lavigne)

の部分が歌詞・メロディーとも同一に聴こえます。
これが偶然同じになる確率はおそらく天文学的に低い確率の数字になるはずです。

大○愛もそうですが、平然とパクる歌手の曲を嬉しそうに消費してパクりが判明しても原告側を売名行為だのなんだのと非難する反省しない愚かな消費者どもが最も罪が重いでしょうね。
【2012/02/16 16:40】 | カラス #ZFCd0Wio | [edit]
コメントありがとうございます。こんな古い記事まで
読んで頂き恐縮です。記事の顛末がどうなったのか、
この後、まったく調べていなかったのですが、
一体どうなったのでしょうか。
【2012/02/20 00:36】 | Cottonwoodhill #- | [edit]












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