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#0812 Aunt Mary / Janus (1973)

 2004-03-14
1. Path Of Your Dream
2. Mr.Kaye
3. Nocturnal Voice
4. For All Eternity
5. Stumblin' Stone
6. All We've Got To Do Is Dream
7. Candles Of Heaven
8. What A Lovely day

JanusJanus
Aunt Mary

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ビートルズ、ジェスロ・タル、ピンク・フロイド、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、トラフィック等のブリティッシュ・ロック系サウンドの影響を受けたサウンドを武器に1970年代前半に音楽活動を展開していたノルウェーはフレドリクスタ(現在ではアニメーション・フェスティバルが開催される場所としても知られる)出身のハード・ロック・バンド、アーント・メアリー(Aunt Mary)。《サリーおばさん》といえばフュー(日本)がかつて在籍していたバンドを思い出すのでありますが、こちらはビートルズ「Long Tall Sally」の歌詞にも登場した《メアリーおばさん》。お隣の韓国ではマイ・アーント・メアリーなるロック・バンドがあるそうですが、私が紹介するのは1970年代前半の北欧ロック・バンドの方です。

1960年代後半~1970年代初頭のブリティッシュ・ロック(アート・ロック、ハード・ロック、プログレッシヴ・ロック)は英国圏以外の国にも多大な影響を与えましたが、このアーント・メアリーも恐らくはこうした影響を多大に受けて音楽活動を開始したものと思われる。アーント・メアリーが活動期間中に残した公式アルバムは3枚。これ以外には1974年と1975年に2枚のベスト・アルバムがフィリップスから発表され、更に1980年に発表された「Live Reunion」なるアルバムがありますが、タイトルに《再会》という文字があるので、こちらは恐らく1980年頃に行われた再結成ライブの模様を収めた実況録音盤なのかもしれません(未聴)。
正式な活動開始が何時なのかについては判りませんが、1970年にデビュー・シングルを発表していますので、恐らくは1960年後半のブリティッシュ・サイケやアート・ロック勢が活動を開始し始めた1960年代後半なのでしょう。まず、1970年にアーント・メアリーはデビュー・シングル?「Did you notice / The ball」をポリドールから発表、翌1971年には2枚目となるシングル「Jimi, Janis & Brian / Stop your wishful thinking」を発表しています。このシングルのA面は未CD化のベスト・アルバムに収録されているそうですが、タイトルからして、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・イアン、ブライアン・ジョーンズら、この時期に亡くなった有名ロッカー達に捧げられた追悼ソングであると思われる。

同1971年、当時の彼らが音楽活動の根城としていたデンマーク録音による最初のアルバム「Aunt Mary」が発表されています。この作品は長らく未CD化でありましたが、最近ようやくCD化がなされたようです。その後所属レーベルをポリドールからフィリップスへと移し、1972年にシングル「Rosalind / In the hall of the mountain king」「G flat road / Joining the crowd」と2作目のアルバム「Loaded」を発表しています。その後彼らの作品リリースの権利はフィリップス傘下のヴァーティゴへと移り、1973年にシングル「Nocturnal voice / Mr.Kaye」と3枚目のアルバム「Janus」が発表されましたが、1973年後半には活動続行に対するメンバーの意欲もなくなり、解散してしまいます。

■ Bjorn Christiansen - Electric & Acoustic Guitars, Vocals
■ Svein Gundersen - Bass, Vocals
■ Bengt Jenssen - Piano, Organ, Mini-Moog
■ Kjetil Stensvik - Drums, Percussions

本CDは1973年にヴァーティゴ(1977年にフィリップスからアナログ再発)から発表されたアーント・メアリーの3作目にして最終作。1990年に Polygram Records から2作目の「Loaded」と共にCD化され、2003年には Progressive Line から無事再発を果たしました。アルバムのジャケットを飾る不気味な魔物のようなモノの正体はヤヌス神。ローマ神話に登場する門戸の神で、通常前後を向く二面像(双面)であらわされるのが普通。門の入り口と出口を守る神様であるため、事の初めと終わりを司る例えにも使用されるとか。録音は1973年の5月から7月にかけてオスロにあるスタジオで行われています。

私はこれ1枚しかもっていないので、あくまでも本CDのみに対する感想なのでありますが、アーント・メアリーのサウンドの基本はあくまでもブリティッシュ・ハード・ロック。しかしながら、エレクトリック・ギター&アコースティック・ギター、ハモンド・オルガンやミニ・ムーグを利用したキーボード・サウンド等、一ジャンルのサウンド形態のみで語る事が出来ない程、一筋縄ではゆかぬ多彩な顔(多彩なリズム、多彩なメロディ)を持っているのが彼らの特徴でもあります。一人一人のソロ・パートに比重におくのではなく、あくまでもアンサンブルを重視した傾向のサウンドにも個人的に好感がもてる。

アーント・メアリーのメンバー自身、相当のブリティッシュ・ロック・マニアだったのか、ブリティッシュ・ロック・サウンドからの拝借を至る所で感じるアルバムでもあります。ハードな部分ではレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ユーライア・ヒープなどを彷彿とさせ、アコースティックな展開ではジェスロ・タルなどを、キーボード主体による部分や複雑な構築部分ではエマーソン・レイク&パーマーやピンク・フロイド、キング・クリムゾンなどを連想すらさせます。2曲目の「Mr.Kaye」などはまるでビートルズ。歌詞は英語圏を意識して英語で歌われているので、彼らに対する事前知識がなければ、恐らくブリティッシュ・ロック・バンドの一つと間違いなく錯覚するでありましょう。余談ですが、なんでもありのゴッタ煮サウンドなのに、妙にカラっとした空気感を感じるのは北欧(オスロ)録音のせいなのか?

ハード・ロックとプログレッシヴ・ロックが同一レベルで語られていた時代の作品。ブリティッシュ・ロック・サウンドが英国圏を超えて一体どこまで影響を与えたのか、という事を調べたい人、英国生まれのハード・ロック/プログレッシヴ・ロック・サウンドの影響を受けた北欧ハード・ロック・シーンの側面を知るにはもってこいのアルバムかもしれませんが、反面、(当然ではありますが)北欧らしい雰囲気は全く味わえません。ブリティッシュ・ロックが好きだ(ドラマティックな展開はある意味イタリアン・ロックの好きな方にもお奨めできるかも)、という方ならお奨めできますが、フォークロアに根差した透き通るような北欧トラッド、プログレッシヴ・トラッドなどのサウンドを追い求める方は間違っても購入してはいけません。
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