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#1325 Open Mind / The Open Mind (1969)

 2009-03-22
1. Dear Louise
2. Try Another Day
3. I Feel the Same Way Too
4. My Mind Cries
5. Can't You See?
6. Thor the Thunder God
7. Magic Potion (Bonus Track)
8. Horses and Chariots
9. Before My Time
10. Free as the Breeze
11. Girl I'm So Alone
12. Soul and My Will
13. Falling Again
14. Cast a Spell (Bonus Track)

The Open Mind

なんと説明してよいのか、非常に捉え所のないジャケットだがレッキとしたイギリスのグループ。バンドの名前はオープン・マインド(Open Mind)。ジャズ/フュージョン畑のジャン=リュック・ポンティのソロ作にも同名のタイトルのアルバムがあるが、今回紹介するのはバンド名。また、アメリカには50年以上続いた同名のトーク番組があるそうだが、ひょっとするとこちらの番組のタイトルがバンドの名前付けの際にに何らかの影響を及ぼしたのかもしれないね。サイケデリック・ロック、今で言う所のフリーク・ビートと呼ばれるジャンルに属する彼等のアルバムは僅か1枚。結成は1960年代の中頃だから今からもう40以上も前の話になる。結成は1960年代半ばの南ロンドンはパットニーにて。当初はドラッグ・セット(Drag Set)と名乗って音楽活動を展開していた模様だ。彼等は1967年に「Get Out of My Way / Day and Night」というシングルを発表している。この曲は「A Perfumed Garden II」や「Real Life Permanent Dreams: A Cornucopia of British Psychedelia 1965-1970」といったサイケ物のコンピに含まれている。

この後バンド名をオープン・マインドへと改名。1967年(若しくはこれ以降?)にはドラッグ・セット時代の曲、「Day and Night / Get Out of My Way」をオープン・マインド名義で改めて再発?した様だからドラッグ・セットとして活動していた時代はそれ程長くなかった模様。この後、1969年に「The Open Mind」をフィリップスから発表。1969年と言えばキング・クリムゾンの活動開始の年だし、既にレッド・ツェッペリンもデビューを飾るなど、”ロック新たな時代”が今まさに到来しようか、という時代だったからオープン・マインドのデビュー(1969年)は聊か時期が遅かったと言える。時代の流れって速いですからね。それにタイミングも重要。早すぎても遅すぎても駄目。旬な音楽となる為にはタイミングも重要なのだ。幾ら素晴らしい音楽でもタイミングを逃してしまえば、大勢のリスナーに届く事なくシーンの中で埋没してしまい、後は寂しく消えてしまう事になる。運と書いてもいいかもしれない。ロック・アルバムを沢山聴いてきた方ならよく判る事だと思うけど。
アルバム発表時点のオープン・マインドのメンバーは以下の4人。マイク・ブランケイシオ(Mike Brancaccio、リード・ギター、ヴォーカル)、ティモシー・デュ・フュー(Timothy du Feu、ベース)、フィル・フォックス(Phil Fox、ドラムス)、テリー・マーティン(Terry Martin、リズム・ギター、ヴォーカル)。因みにバンドは同年に「Horses And Chariots / Before My Time」「Magic Potion / Cast A Spell」というシングルもフィリップスから発表している。余談だが、1969年発売当時の「The Open Mind」のオリジナル・アナログのカタログ・ナンバーは【SBL 7893】。この時点ではA面6曲、B面6曲の計12曲構成。1986年に英レーベル?の Antar Records というレーベルが「The Open Mind」をアナログで再発(なんとジャケ違いだが、このジャケットは結構悪くない)。カタログ・ナンバーは【ANTAR 2】その際には1969年発売のシングル「Magic Potion / Cast A Spell」が追加されてA面7曲、B面7曲の計14曲構成で発表されている。

アナログ盤としては2006年に英復刻系レーベルの Sunbeam Records が発売に踏み切っているが、驚くべきはオリジナルの【SBL 7893】の方。1969年発売当時のオリジナル・レコードはかつて巷では非常に高価なことで知られていて、なんでも1枚5万円とか10万とか20万といった価格がついていた時代もあったらしい。売れなかったアルバムらしく、当時のオリジナル・レコードは世界に僅かな枚数しか在庫がなかった模様。Sunbeam Records がヴィニールまで復刻してしまった今現時点での状況は知らないが、(以前から時々書いてきたが)こういう物に万札を出して買う人の気持ちが私には判らないね。この後バンドは解散。直ぐには解散しなかったらしく、崩壊の時期は1973年。この後ドラマーのフィル・フォックスを除く3人でアルマダ(Armada)というバンドを結成、3年程活動が継続されたがアルバムを残す事なくこれまた崩壊。この後のメンバーの足取りに関してはよく判らない。1990年代以降の復刻ブームに乗って?知名度を獲得したバンドなのだろうか、私の少年時代には全く知らなかったバンドなんだが。

Speaking My Mind: New Rubble 2Psychedelic Snarl: Rubble, Vol. 1 [12 inch Analog]Perfumed Garden 1Real Life Permanent Dreams: A Cornucopia of British Psychedlia 1965-1970ナゲッツ4CDボックス Vol.2

■ Mike Brancaccio - Guitar, Vocals
■ Timothy du Feu - Bass
■ Philip Fox - Drums
■ Terry Martin - Guitar, Vocals

オープン・マインドの曲が収録されているアルバムとしてはサイケ物のコンピ「Rubble 1: The Psychedelic Snarl」「Nuggets II: Original Artyfacts From the British Empire and Beyond, 1964-1969」「A Perfumed Garden I」「Heavy Nuggets」「New Rubble Volume 2 Speaking My Mind」「33 Rare Trax - Nine Miles High. British Psychedelia From the 60s and 70s.」といった作品があり。この手のコンピ物を好む人にとってはお馴染みのB級サイケ物なのかもしれない。CDとしては2000年に Second Battle が、そして2006年には上記の Sunbeam Records がそれぞれ発売済み。最新のSunbeam Records 物は持っていないので今回紹介するのは2000年のドイツ盤の方だ。例によってサービス精神のかけらもない無愛想なデジパック・ケース。2006年盤の方はフルカラー・ブックレットにレアな写真や詳細なライナー・ノーツ付き。1967年のシングルもボーナス・トラックとして収録されているので、これから買うのならこっちでしょう。

ちなみにこのバンド。活動初期の頃にイエスのジョン・アンダーソンが少しだけ関わっていた時期があったらしい。ジョン・アンダーソンは1968年の夏にクリス・スクワイアと出会っているが、これ以前、ウォーリアーズを脱退した後に一時期関わっていた模様だ。勿論当時の音源は残されていないのだろう。メンバーも少しだけ紹介。1946年生まれのマイクだけがイタリア(ローマ)出身。残る3人、1945年生まれのテリーと1946年生まれのフィリップがロンドン出身で1944年生まれティモシーがウスターソースでお馴染み、ウスターシャーの生まれ。なのでオープン・マインドは英伊混成のバンドという事になる。肝心の曲にも触れてみたい。「Dear Louise」は1969年発表の音楽としては古臭い印象が残るアンダーグランドなビート・サウンド。ブリティッシュ・インヴェイジョン、ガレージ、フリーク・ビート、この手のジャンルが入り混じった音楽だ。「Try Another Day」はノイジーな雰囲気が堪能出来る曲。投槍な演奏をバックにした歪んだギター。乾いた音色のガレージ・サイケな音楽はさぞや当時の世相を反映した音楽だった物だったのだろう。

続く「I Feel The Same Way Too」も同様。ブルー・チアー当りを彷彿とする粗野なサウンドと下手なのか巧いのか、判断に苦しむ様なコーラスが絡む曲。今で言うならオルタナティブ・ロックと言うべきか。途中のギター・リフはまるでアイアン・バタフライ風。アシッド・ロックやアート・ロックがハード・ロックに転化する過程における時期の(今から見れば)未消化な音楽と言ってもいいだろう。「My Mind Cries」はブリティッシュ・インヴェイジョンにこんな類の音楽あったぞ、といってもいいビート・サウンド。途中のアレンジは流石に極彩色なサイケ調だが、1969年発表、という事を考えると1~2年は発表が遅かった。エンディング間際の手数の多いドラミングはキース・ムーン風。「Cant You See」は幾分テンポを遅くした様な曲。一本調子の曲ばかり続いてしまった事を考慮に入れての導入だろう。曲は途中から更にテンポが遅くなって西海岸サイケデリック・アシッド・ロック調へ。その後、曲調は元に舞い戻る。「Thor The Thunder God」もアルバムの印象を壊さないフリーク・ビート調の曲が奏でられる。

ここまで書いて、既にかなり退屈してしまっているがダレずに最後まで書いてしまおう。「Magic Potion」は1969年のシングルより。テンポがよく、後のブラック・サバスを彷彿とさせる粋の良い曲だ。ビート・サウンドを基調としたオリジナル本編よりもずっといい。このレベルの曲でアルバムが埋め尽くされていたら、ハード・ロック最初期の隠れた佳作としての評価を勝ち得たかもしれない。アルバムはこの後も「Horses And Chariots」「Before My Time」「Free As The Breeze」と、あと1~2年発表が早かったら評価は違ったかも、といった曲が続く。「Girl Im So Alone」はロックンロール調の無骨なガレージ・サウンド。この後もアルバムは「Soul And My Will」「Falling Again」と、『当時未発表に終わったレアな曲』といったレベルの曲が続く。最後は「Cast A Spell」。これは「Magic Potion」のB面曲として発表されたもの。サイケで幻想的なアレンジは時代背景を受けてのものだが、やはりなあ、全篇聴き終えて誰もが、『あと1~2年発表が早かったら』という印象を持つに違いない。売れなかったのも無理はない。既に当時、こんな音楽は最先端でなかった筈だからね。

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