(違法)プラスティネーションでお馴染みグンター・フォン・ハーゲンス博士の展示会が違法判決
HEAVEN 「Dr.Death」プラスティネーションの第一人者、ハーゲンスに対し、アウクスブルグの裁判所が遺体の展示を違法と判断
「プラスティネーション」とよばれる技術を用いて防腐処理を施した200体の男女の遺体をつかって、死とセックスをテーマに人体標本展を催していたドイツの解剖学者、グンター・フォン・ハーゲンス(64歳)に対し、アウクスブルクの裁判所がこれを人間の尊厳を侵犯したとして違法と判断。これを受けてハーゲンスは展示物である200の遺体の切断をはじめました。
見た事のない人のために書いておきますと、このプラスティネーションとは亡くなった人間の人体の身体から水分や脂肪分を抜き取ってプラスチックなどの合成樹脂に置き換えてしまう技術。この分野の世界的第一人者である1945年ポーランド出身の解剖学者、グンター・フォン・ハーゲンス(Gunther von Hagens)博士の一人舞台とも言ってもいいすんごい技術であります。実は模造品大国である中国からこの分野でもニセモノの展示会があるようなんですが、その話はさておき。
プラスティネーション協会主催による展示会は昔から日本でも開催されおり、私も10年以上前、東京は上野で開催された展示会に行ったことがあります。その時に見た衝撃は今でも忘れられません。この展示会は世界各国で開催されており、当然の事ながら行く先々で大問題をおこしているようですが、日本ではそんな話ききませんよね。マスコミで下劣だ、なんて話題になった事ってあるのでしょうか、日本で。エロには厳しい日本、ですがグロには寛容な日本。
今回の展示会、どうやらグンター・フォン・ハーゲンス博士のプラスティネーションが違法と判断されたのではなく、展示会のテーマに問題があった模様です。題して「死とセックス」。リンク先のHEAVEN さんの記事及びオリジナルニュース元の中新網には写真が掲載されているのですが、いくらなんでもこれはまずいと思います。解剖学という学問の世界から大きく逸脱した展示ではないでしょうか。「死とセックス」も人の一生に関する崇高なテーマだ、といわれればそうでしょうが、まあちょっと、脱線と書いてもいいかもしれません。
![]() | グンター・フォン・ハーゲンス ビデオメーカー 2008-08-16 |
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