(US) Bo Diddley / Where It All Began (1972)

 2011-04-08
Where It All Began ホウェア・イット・オール・ビガン(紙ジャケット仕様)
「ホウェア・イット・オール・ビガン(紙ジャケット仕様)」
 [CD]
 アーティスト:ボ・ディドリー
 レーベル:USMジャパン
 発売日:2007-10-24
 by ええもん屋.com
[DISC1]
1.アイヴ・ハド・イット・ハード
2.ウーマン
3.ルック・アット・グランマ
4.ア・グッド・シング
5.バッド・トリップ
6.ヘイ・ジェローム
7.インファチュエイション
8.テイク・イット・オール・オフ
9.ボ・ディドリー・アイティス

エラス・O・B・マクダニエル(Ellas O.B. McDaniel)。う~ん、一体誰の事なのかよく分かりません。ボ・ディドリー(Bo Diddley)。こう書けば判ります。ボ・ディドリーのステージ・ネームを持つ偉大なロックンロール・レジェンド。ボ・ディドリーといえばチャック・ベリー、リトル・リチャードらと共にロックンロールというご機嫌な音楽を世に生み出した偉大なるパイオニアの一人としてよく知られています。チャック・ベリーやリトル・リチャードもそうですが、彼等黒人ロックンローラーの曲は所謂ブリティッシュ・インヴェイジョンと言われるブームの中心に位置したイギリスの白人青年達に敬愛され、そして愛されて親しまれてきました。私の大好きなローリング・ストーンズもそう。チャック・ベリーの曲と共に結成当初からカバーしていたし、バディ・ホリーがボ・ディドリーを意識して作った「Not Fade Away」なんかは初期ストーンズの重要なレパートリーでもありましたね。

ボ・ディドリーは1928年12月30日、ミシシッピ州マコムの生まれ。生まれた時の名前は本当はエラス・オサ・ベイツだったのですが、生後間もなくして母の従姉妹(ガシー・マクダニエル)に養子に出されたため、マクダニエル姓を名乗る事になったという。この後、1930年代半ば頃に家族と共にイリノイ州シカゴへ移住。12歳の時に姉のルシールからギターを送られた事からギターという楽器に没頭、若い頃の彼のアイドルはジョン・リー・フッカーだったという。10代の頃から路上で演奏するなどとして腕に磨きをかけたエラス少年は1955年にブルース・レーベルのチェス傘下のチェッカーと契約してデビュー・シングル「Bo Diddley / I'm a Man」を発表するが、これがいきなりの大ヒットを記録。これにより彼は一躍時の存在となったのでした。

ボ・ディドリーの魅力。それはなんといっても通称、”ジャングル・ビート”と呼ばれる独特のボ・ディドリー・ビートです。ワン・パターンといってしまえば身も蓋もないのだが、軽快かつパワフルなリズムに当時の若者の間に浸透、それは黒人青年の間だけでなく白人青年達の間にも大きなインパクトを与えたのです。そして登場したのがバディ・ホリー。彼は白人ミュージシャンとして史上初めてアポロ・シアターに出演するなど、白人でありながら(当時の)黒人の音楽と見間違てしまう程、黒っぽいエキスを醸しだしていた人だったが、そのバディ・ホリーにしたって、ボ・ディドリーの存在あっての事。イギリスの白人青年達に対する影響の深さは言わずもがな。デビュー・シングルや「Diddley Daddy」「Hey! Bo Diddley」「Crackin Up」「Road Runner」といった曲をこれまで一体どれだけのアーティストがカバーしたことか。

ちなみにボ・ディドリーの曲をカバーした事のあるアーティストは以下(ステージや未発表曲をも含む)。ローリング・ストーンズ、ヤードバーズ、アニマルズ、キンクス、プリティ・シングス、キャプテン・ビーフハート、ハンブル・パイ、ザ・フー、エアロスミス、ボブ・シーガー、グレイトフル・デッド、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、ドアーズ、エリック・クラプトン、ニューヨーク・ドールズ、ドクター・フィールグッド、トム・ペティ、ジョージ・ソログッド、ロニー・ホーキンス、ジューシー・ルーシー、クリス・アイザック、ブラック・ストロボ、ジョン・ポール・ハモンド、ケニー・ロジャース、ゾンビーズ、ファビュラス・サンダーバーズ、アストロノーツ、等々、この辺でやめときます。

数多くの同業者から敬愛され、リスペクトされてきたボ・ディドリー。彼が2008年に79歳で死去するまでの間に発表されたアルバムは数多く存在しますが、今宵取り上げるは1972年のアルバム「Where It All Began」。米市場ではチェス、独市場ではベラフォンから登場しています。この当時、ブルース・シーンではフレディ・キング、アルバート・キング、リトル・ミルトンなどの例を出すまでもなく、多くのブルース・ミュージシャンが自身の音楽にファンクのエキスを導入しています。ボ・ディドリー自身は純然たるブルース・ミュージシャンではありませんが、当時の時流に乗るかの如く、元祖ロックンローラーの一人である筈のボ・ディドリーも自身の作品でファンク路線の曲を披露しています。「Woman」なんかはその典型。ですが、これぞボ・ディドリーといった曲も勿論存在します。冒頭の「I've Had It Hard」なんかはその典型ですね。

これ以外にも、いまどきのレア・グルーヴ・ファンにも以外とうけそうな「Look At Grandma」「Hey Jerome」、スワンプ・ロックじみた「A Good Thing」、レイドバックしたアーシーな雰囲気たっぷりの「Infatuation」、サイケ・ファンク調の彼にしてみればかなり実験的なアレンジの「Bad Trip」、ファンク・ロック調の「Take It All Off」といった曲が収録されるなど、失礼ながらロックンロール世代の黒人ミュージシャンにしてみればかなりバラエティに富んだ内容に仕上がっているのが面白い。そしてエンディング曲は怒涛の「Bo Diddley-Itis」。訳すると《ボ・ディドリー中毒》となるそうだが、単純明快な言葉遊びを真骨頂とする彼らしい遊び心満点のジャム・サウンドでアルバムは終わりとなる。なお、本CDは日本製の紙ジャケ物。いわゆる特殊変形ジャケですね。

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