#1415 Ελένη Τσαλιγοπούλου / Ta-pi-pa (2011)

 2011-06-30
01. Τραγούδι
02. Μοσχολούλουδο {YouTube}
03. Χρώματα {YouTube}
04. Οι σκιές
05. Το όνειρο
06. 33 στροφές
07. Γράμμα σε μένα
08. Χαμένοι στην αγάπη {YouTube}

Ελένη Τσαλιγοπούλου Ta-pi-pa (2011)

さて、今回紹介するのはギリシャの女性歌手。ギリシャと言えばなんと言っても人類共通の世界遺産。世界遺産条約に基づいて登録された歴史的建造物や遺跡などがギリシャ全土になんと17件。オリンピア古代遺跡とかアテネのアクロポリス、ダフニ修道院、ヴァッセのアポロン・エピクリオス神殿他、世界遺産を紹介するテレビ番組などでもお馴染みの歴史的建造物や史跡が存在するのだが、それと同時に昨今、財政問題で大きな局面を迎えている国でもあります。地中海文明のルーツの一つでもあり、かつては複数の文明の接点に位置する国として世界の歴史に大きな影響を与えたギリシャだが、2010年早々に財政状況の悪化が表面化し、ユーロ圏全体や果ては世界中を巻き込む金融危機へと発展した事は記憶に新しい所。いや、まだ問題は全く解決しておりませんけどね。アメリカ経済もどうなってしまうのか先行き不透明ですし、日本の未来に関しても今更言う事もありません。これで世界的規模の二番底でも到来したら、日本や世界の経済はズタズタになってしまうかもしれません。

こんな話はさておき、本題のギリシャの女性歌手の話に移ります。今宵の主役は Ελένη Τσαλιγοπούλου(ΕΛΕΝΗ ΤΣΑΛΙΓΟΠΟΥΛΟΥ)という人。なんと読むのかは学がないので判らないが、日本語ではエレーニ・ツァリゴプールと読むらしい(英語ではEleni Tsaligopoulou)。1963年、ギリシャの生まれ。東ヨーロッパのバルカン半島中央部にあたる歴史的にも重要な地域マケドニアはナウサ出身。現住所はギリシャの第二の都市でユネスコ世界遺産もある中央マケドニア地方の首府テッサロニキ。夫は2歳年上のキーボード奏者、Γιώργος Ανδρέου(Giorgos Andreou)。ちなみに夫君は1980年代に Αλερετούρ のメンバーとして「Σαν Ελληνική ταινία」(1982年)、Morel のメンバーとして「Δέκα χιλιάδες μέρες απο 'δώ..」(1987年)、「Βουβά τοπία - Mute Landscapes」(1988年)といったアルバムに参加している。ギリシャの1980年代の音楽に対する知識がないのでよく知らないが、夫君が参加した、これら1980年代の作品はいずれも評価が高いらしい。
1985年、エレーニ・ツァリゴプールは Greek Conservatory にてクラシック音楽を専門的に学び初めているが、ポピュラー音楽の世界に魅了されて軌道修正、同年テッサロニキにて最初のライヴも体験している。1986年にはギリシャのソングライター、Giorgos Zikas に才能を認められたりした事も。1987年には記念すべき最初のソロ作「Σώπα κι άκουσε」をアテネのレーベル、Lyra Records から発表した(1996年にCD化済み)同年夏には1970年代からギリシャ歌謡界のトップに君臨する男性歌手、ヨルゴス・ダラーラス(Γιώργος Νταλάρας)のツアーに同行、彼と共にギリシャやヨーロッパ、そしてアメリカの地を踏んでいる。ヨルゴス・ダラーラスとの音楽面での付き合いは1989年冬のコンサートでも実現したそうだ。1989年の冬にはギリシャ音楽界の重鎮マノス・ハジダキス(Μάνος Χατζιδάκις)の招きにより、スタマティス・スパヌーダキス(Σταμάτης Σπανουδάκης)の活動にも関与。

1989年末には Yiorgos Andreou の作詞/作曲の手助けを借りて自身通算2作目となる「Κορίτσι και γυναίκαI(Girl And Woman)」を発表。1992年にも再び Yiorgos Andreou の手を借りて「Μισό φεγγάρι(Half Moon)」を発表。1993年には「Καθρέφτες(Mirrors)」を Ακτή というレーベルから発表している。作詞/作曲は Kostas Kaldaras。同年には Νίκος Πορτοκάλογλου「Τα καράβια μου καίω」にも参加。こうしてみると彼女は自分で作詞/作曲を行うSSWタイプの歌手ではない事が判る。精力的な音楽活動はこの後も留まらず。1994年から1995年、1996年にかけてはディーミトラ・ガラーニ(Dimitra Galani)の元でのパフォーマンス、そして Yiorgos Andreou とのギリシャ全土でのコンサート・ツアー。1996年末にはその Yiorgos Andreou の協力を得てソロ作「Αρζεντίνα(Argentina)」発表。同年には Νίκος Πορτοκάλογλου「Άσωτος Υιός」、Γιώργος Ανδρέου & Παρασκευάς Καρασούλος「Μικρή πατρίδα」といった作品にもゲスト参加している。

■ Ελένη Τσαλιγοπούλου - Lead Vocals

アーティストとしてのエレーニ・ツァリゴプールの制作意欲はこの後も衰えず、「Στην εποχή του ονείρου」(1998年)、「Αλλάζει κάθε που βραδυάζει」(1999年)、「Επιτυχίες」(1999年、編集盤)、「Χρώμα」(2003年)、「Αγαπημένο μου ημερολόγιο」(2005年、ライヴ盤)、「Κάθε τέλος κι αρχή」(2005年)といった作品を発表してきた。2006年にはソニーから映像コレクション「The Video Collection」も登場。さて、今回紹介する作品「Ταριρα」は2011年登場の彼女の最新作。彼女のこれまでの作品を眺めてみると、ジャケットに美形の彼女のポートレートが主体なのだが、今回はぐっと趣向をこらした、可愛らしいイラスト仕様。趣向が異なる、という訳で今回は彼女の自作曲を活かした画期的な作品であるらしい。ロック色もあって私の様な古典的なロックの好きな人間でも難なく受けいられる余地がありそうだ。彼女のこれまでの音楽スタイルと言えばライカ。ライカとはまあ平たく言ってしまえギリシャの大衆音楽の事。

そして更に、ギリシャの伝統的な音楽を素養とし、そしてそこにアメリカやイギリスなどの現代風のポップスやダンス・ミュージックといった今風の音楽をミックスさせた音楽が今のギリシャでの定番らしい。これをモダン・ライカとも言うそうだ。そしてそこはそれ、神秘と神話のの国ギリシャらしく、米英の流行音楽とは毛色の変わったエキゾチックな要素が感じられるのもギリシャの音楽家の特徴でもある。これはポップスの分野でも、そしてロックの分野でも同じだろう。今回の彼女の作品はこれまでの彼女のスタイルであるライカ(モダン・ライカ)から更にエレクトリックな質感が加えられたコンテンポラリーな内容に仕上がっているという。これまでのアルバムのジャケットとは異なるイメージのジャケットを起用した事からも、経歴20年を超えて尚、前向きに前身していこうとする彼女のアクティヴな意欲が感じられる。果たして私の様な一般的なロック・ファンの関心を惹く内容に仕上がっているだろうか。個別の曲に触れてみる。

冒頭曲「Τραγούδι」。冒頭から退廃的な印象のメランコリックなナンバー。イメージとしてはスティーナ・ノルデンスタムとかビョーク、エリージャン・フィールズといったドリーミーなオルタナティヴ・ロックといった感じだろうか。続く「Μοσχολούλουδο」はぐっと抑えた、彼女のヴォーカルに主体を抑えたナンバーだが、バックのアレンジはやはりモダン。こういうのをモダン・ライカというのだろうか。「Χρώματα」はビートに主体を置いたアンビエントかつエキゾなオルタナティヴ・ロック。言葉がギリシャ語からだろうか、神秘さ、濃厚さ、そしてエロティック度という点で米英の月並みなポップスとは一線を画す音楽に聴こえてしまうのは誉め過ぎだろうか。「Οι σκιές」はアコースティック・ギターをバックに切実に歌い上げるエレーニ・ツァリゴプールが実に美しい。ギリシャの歴史は深い。太陽と海、気の遠くなる様な長い歴史に育まれてきたギリシャという国ならではの音楽と言えよう。

「Το όνειρο」は折り返しの5曲目。ノリの良い太陽燦々といった感じの明るいポップス。アンダーグラウンド臭は些かも感じられない。アルバムの折り返し曲としては実にうってつけ。ギリシャの音楽、という冠を外して普段英語圏の音楽しか聴かないリスナーにも安心して勧められるクセのないメロディが印象的だ。「33 στροφές」はこれまでのイメージとは多少異なるジャジーかつボッサなナンバー。美しいお顔を生で拝見しながら聴いてみたいものだ。ちょっと前のヴィクター・ラズロみたいな雰囲気もある。「Γράμμα σε μένα」は冒頭曲と同様の印象を持つ退廃的なメランコリック・アコースティック・ナンバー。英語歌詞に置き換えて歌えば、例えば近年のハリウッドでの青少年向けファンタジー系ホラー映画のBGMにもあいそうだ。「Χαμένοι στην αγάπη」はアルバムのエンディング曲。アコースティック感、エロティック感、エキゾティック感、憂鬱感、抒情感、こうした要素が微妙なバランスで融合したナンバー。今後もこの様な展開のアルバムを聴いてみたいが、これまでの彼女の音楽のファンにはどう映るのだろうか。

Eleni Tsaligopoulou

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