(US) Canned Heat / Live At Montreux 1973 (2011)

 2012-01-22
Live at Montreux 1973
「Live at Montreux 1973」
 [CD]
 アーティスト:Canned Heat
 レーベル:Eagle Rock Entertainment
 発売日:2011-08-25
 by ええもん屋.com
[DISC1]
1.On the Road Again
2.Please Mr Nixon
3.Worried Life Blues
4.About My Oo Poo Pa Doo
5.Funky
6.Night Time Is the Right Time
7.Let's Work Together
8.Rock and Roll Music
9.Lookin' for My Rainbow
10.Shake 'n Boogie

ええと、キャンド・ヒートとはジャミロクワイの、、、じゃなくて、アメリカのブルース・ロック・バンドの名前。1960年代にデビューを飾ってモンタレー・ポップ・フェスティヴァルやウッドストックにも出演した、米ロック・シーンを代表するホワイト・ブルース・(ロック)・バンド。であるのですが、何故かここ日本では殆ど知名度がありません。1960年代ロックの歴史を築き上げたアメリカのバンド/アーティスト、例えばジャニス・ジョプリン、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、モビー・グレイプ、バーズ、ジェファーソン・エアプレイン、ジミ・ヘンドリックス、バッファロー・スプリングフィールド、グレイトフル・デッドといった人達は後世の音楽ファンから”歴史を築き上げた人達”としてリスペクトされているのに、です。

1960年代のホワイト・ブルースを語る際には、マイク・ブルームフィールド&ポール・バターフィールド、ジョン・メイオール、アレクシス・コーナー、フリートウッド・マック、チキンシャック、サヴォイ・ブラウン、そしてエリック・クラプトンらと同様に欠かす事の出来無い存在であると私は思うのですが、未だに日本では彼等の作品は多分まともに国内CD化されていないし、(権利関係の問題もあるのでしょうが)当然の事ながら紙ジャケット化すらされていません。それもこれもメジャーな人気がない、という事です。まあ、メジャーな人気が獲得出来なかったのも無理はありません。彼等は元来戦前ブルースの熱心なコレクターで好きが嵩じて自分たちのブルース・バンドを作ってしまった様な、ブルース命の言わばブルース・オタクともいうべき存在で、それが災いしてか、1970年代の声を聴いても新しい世代の音楽に挑戦せず、ハード・ロックやグラム・ロックの様な新世代の若者向け音楽に目を向けずにブルース道を追求していたのですから。

キャンド・ヒートは戦前のブルース・マン、トミー・ジョンスンの曲「Canned Heat Blues」からバンド名を拝借した、1965年の米LA結成のブルース・ロック・バンド。中心は共にブルース研究家のアル・ウィルスン(ギター、ハープ、ヴォーカル)とボブ・ハイト(ヴォーカル、ハープ)。デビュー作は1967年の「Canned Heat」。当時のホワイト・ブルース・バンドと同様にまずはカバー中心のデビュー作でした。全米最高67位。その後、圧巻のライヴ・パフォーマンスを武器に人気が盛り上がって徐々に米ロック・シーンを代表する人気ロック・バンドにのし上げっていきますが、ヒッピーのコミューンから登場してきた同時代のサイケデリック・ロック勢とは根本に異なる点、それは彼等がブルース命という点にありました。

だから彼等のサウンドには曇りがありません。デビュー作以降、「Boogie With Canned Heat」「Living the Blues」「Livin' the Blues Vol. 2」「Hallelujah」という作品が発表されていきますが、人気者となっても彼等の根底にあるものが強固な為、そのサウンドには揺らぎや躊躇いは無かったのであります。1970年代前~中期の作品で多少ポップに走った傾向の曲にも挑戦していますが、時代がハード・ロックやプログレに走っても彼等は兎に角意思強固。それと彼等の活動がユニークだったのは古いブルース・ナンバーの再認識曲という点、そして過去のブルース・メンとの競演という点にあります。ジョン・リー・フッカーと競演した「Hooker 'n Heat」やメンフィス・スリムと競演した「Memphis Heat」がそれに当たります。

今回紹介するCDのタイトルは「Live at Montreux 1973」(Eagle Records)。タイトル通り、1973年のモントルーでのライヴ演奏を収録したもの。数年前に日本コロンビアからロック・スタンダード100 DVDsというシリーズで「キャンド・ヒート ライヴ・アット・モントルー 1973」(2006年イギリス作品 73分)の名でDVD化もされています。1973年と言えばハード・ロックやプログレッシヴ・ロックが円熟期を迎えていた時代なんですが、そんな事お構いなし、といった感じの王道ブルース・ロックが展開されています。勿論、黒人ブルースじゃありません。あくまでもホワイト・ブルース。だがそんな講釈はこの際どうでもいい。ブルースに対する愛が全曲、どのパートから感じられる、それがキャンド・ヒートの演奏ですから。テキサス・ブルースが生んだレジェンド、クラレンス“ゲイトマウス”ブラウンとのセッション4曲を収録。

デビュー以来、彼等はライヴ・パフォーマンスで人気を獲得した米ブルース・ロック・バンド。個人的にも大好きなバンドで、何故日本で今もって人気が獲得出来無いのか、大いに疑問があるのですが、上で貼りつけた動画を見て頂ければ、少しでもファンが増えるのではないかと思います。最強のブルース・ロック・バンド。白人であるが故に本物のブルースには何処までいっても近づけないのは自明の理なんですが、同時代のブルース・バンドと比較しても一線を画した存在でもあるキャンド・ヒートの演奏を是非何処かでご視聴願いたいと思います。14分に及ぶラストの「Shake ‘N Boogie」(Adolfo "Fito" de la Parra作、彼は1967年から参加した2代目ドラマーで現在も尚、同バンドを牽引中)も圧巻。何故もっと人気がでないのか。



キャンド・ヒート / ライヴ・アット・モントルー 1973 [DVD]
「キャンド・ヒート / ライヴ・アット・モントルー 1973 [DVD]」
 [DVD]
 レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
 発売日:2008-05-21
 by ええもん屋.com


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