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(US) Stevie Nicks / In Your Dreams (2011)

 2013-04-11
In Your Dreams
In Your Dreams
posted with amazlet at 13.04.10
Stevie Nicks
Reprise / Wea (2011-05-06)
売り上げランキング: 52,643

01. "Secret Love"
02. "For What It's Worth" YouTube
03. "In Your Dreams"  YouTube
04. "Wide Sargasso Sea"
05. "New Orleans"
06. "Moonlight (A Vampire's Dream)"
07. "Annabel Lee"
08. "Soldier's Angel" (with Lindsey Buckingham) YouTube
09. "Everybody Loves You" (with Dave Stewart)
10. "Ghosts Are Gone"
11. "You May Be The One"
12. "Italian Summer"
13. "Cheaper Than Free" (with Dave Stewart)


60歳(還暦)を過ぎた女性に対して相応しくない言葉である事を承知の上で書きますが、私のような50歳以上の世代からすれば、彼女は永久に”子悪魔”という言葉が相応しい女性です。彼女の名前はスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks Nicks)。若い洋楽ファンには馴染み薄い、かつての人気バンド、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の看板歌手。個人的な話で恐縮ですが、1970年代に洋楽を聴き始めた時、私にとっての最初の憧れの女性歌手はオリビア・ニュートン=ジョン。その後、たぬき顔のリンダ・ロンシュタットが一時的に私の好みの女性歌手の座を射止めましたが、フリートウッド・マックという存在を知ってからは、その座はスティーヴィー・ニックスが勝ち取りました。私にとっては特別な存在でもあるのです。

1970年代、私はブルース・バンド時代のフリートウッド・マックは後聴きだったし、ブルース・バンド時代のフリートウッド・マックに対して特段思い入れもなかったのでアメリカ市場で大きな成功を収めたリンジー・バッキンガム&スティーヴィー・ニックス時代のフリートウッド・マックのサウンドをすんなりと受け入れてしまったのですが、1970年代当時、大方の洋楽ファンはリンジー・バッキンガム&スティーヴィー・ニックスが参加して以降のフリートウッド・マックに対しては低い評価を与えていた筈です。『あんなのフリートウッド・マックじゃない』と。物知り顔のロック・ファンはポップ化すると大体低い評価を下しますからね。まあ確かに、コマーシャル路線に走ってレベルを下げてしまったバンドの例は数多く存在する訳なんですけれども。

スティーヴィー・ニックスは1948年5月、米アリゾナ州フェニックス出身。子悪魔的な容姿と個性的な皺枯れ声で一躍時代の寵児となった女性歌手。かつての恋人リンジー・バッキンガムとバッキンガム・ニックス名義の「Buckingham Nicks」(1974年、CD化を希望します)を発表した後、フリートウッド・マックのミック・フリートウッドに才能を高く見出されてリンジー・バッキンガムと共にフリートウッド・マックに参加。これによりクリスティン・マクヴィー、リンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックスという3人のSSWを抱えるバンドへと変貌を遂げることに。成果は直ぐに出ます。新生フリートウッド・マックは1975年に「Fleetwood Mac(邦題:ファンタスティック・マック)」を発表しますが、これが大ヒットを記録。

この後の成功話はフリートウッド・マックのバイオでも見てください。スティーヴィー・ニックスのソロ活動が本格化し始めたのは1980年代に入ってから。1981年の「Bella Donna」が最初のソロ作品でした。Modern Records から発表された、このアルバムは全米最高1位を記録してクアドラプル・プラチナ・ディスクを獲得。トム・ペティとの「Stop Draggin' My Heart Around」やドン・ヘンリーとの「Leather and Lace」といったシングルもヒットを記録しています。恋多き子悪魔ここにあり。その後も1980年代を通じて「The Wild Heart」「Rock a Little」「The Other Side of the Mirror」といったヒット・アルバムを連発。1990年代以降はソロとしての活動は停滞。1990年代に発表されたアルバムは1994年の「Street Angel」のみ。これ以前のソロ作は全てプラチナ・ディスク以上のセールスを記録していたんですが、「Street Angel」はゴールド・ディスクが精一杯という状況でした。

個人的にスティーヴィー・ニックスに対する興味が薄れてきた時期に発表されたのが2001年の「Trouble in Shangri-La」でした。この後は「Crystal Visions – The Very Best of Stevie Nicks」「The Soundstage Sessions」といったベスト盤やライヴ盤を発表するも、もうソングライターとしては才能は枯れてしまったから新作アルバムは出ないのでないか、と思い始めた2011年に発表されたのが今回紹介する「In Your Dreams」です。ジャケットを見てください。馬です。俗に昔から言いますが、馬ジャケに外れなし、といいます。聴く前から期待していたのですが、もう彼女の才能は枯れてしまったのではないか、と一時でも疑ってしまった私をお許し下さい、といった高品位の内容に仕上がっているのが特徴です。で、クレジットを見るとあれ? おかしい、スティーヴィー・ニックスが殆ど作曲していないぞ、と。

スティーヴィー・ニックスのソロ作としては10年ぶり、通算7枚目。プロデューサーとしてデイヴ・ステュワート(元エッグ、ナショナル・ヘルスの人ではなく元ユーリズミックスの人の方です)、グレン・バラード、マイク・キャンベルが起用されています。CDは全部で13曲収録。1曲のみ、米作家のエドガー・アラン・ポーが1849年に書いた最後の詩『アナベル・リー(Annabel Lee)』を引用しているが、それ以外の12曲でスティーヴィー・ニックスが作詞家としてクレジット(1曲のみデイヴ・ステュワートとの共作)。そして作曲の方に目を向けてみると少々唖然としてしまいます。全13曲の内、デイヴ・ステュワートが7曲の作曲を手掛けています。スティーヴィー・ニックス単独の作曲が3曲、スティーヴィー・ニックス&ワディ・ワクテル名義で1曲、マイク・キャンベル(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ)の作曲が1曲。1曲がニール・ヘイウッド(「The Dance」時のサポート・ギタリスト)。

ゲスト・ミュージシャンとしての域を超え、最早スティーヴィー・ニックス&デイヴ・ステュワート名義とアルバムと呼んでもいい位のアルバムですね、これは。冒頭の自作曲「Secret Love」は『これぞ21世紀のフリートウッド・マック』といってもいい曲。コンテンポラリーなアレンジですが、まあ違和感は感じません。2曲目「For What It's Worth」はマイク・キャンベルの作曲でフォーキッシュなアレンジに何処と無くリンジー・バッキンガム臭を感じますので、まだ違和感は感じません。3曲目「In Your Dreams」から派手にデイヴ・ステュワートのカラーが頻繁に飛び出てきます。8曲目「Soldier's Angel」はリンジー・バッキンガムとのデュエット。フリートウッド・マック臭を感じる曲もあれば、そうでない曲もあるので、評価は分かれそうです。

ですが、この作品はフリートウッド・マックの新作ではなく、スティーヴィー・ニックスのソロ作であります。畑違いのデイヴ・ステュワートにプロデュースや作曲を依頼したからって、非難するのは筋違いというものでしょう。曲作りは他人に書かせて今回のアルバムは歌手に専念しました。今回のアルバムはそういう性質のものです。むしろ現役歌手として新作制作に前向きの姿勢を掘り越したデイヴ・ステュワートに我等ファンは感謝せねばならないのかもしれません。デイヴ・ステュワートのお陰でまた、彼女の新しい声が聴こえるようになったのですから。60歳を過ぎてなお、歌手として新境地を見出そうとするスティーヴィー・ニックスの心意気に心の中で拍手を送りたいと思います。それになにしろ、【新しい男】は彼女にとっては常に栄養源なのですから。だから彼女は永久に”子悪魔”なんです。

The Nicks Fix - The Official Stevie Nicks Website

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